介護福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
人間の尊厳と自立 問2

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問題

介護福祉士国家試験 第31回(平成30年度) 人間の尊厳と自立 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

『夜と霧』や『死と愛』の著作があるフランクル(Frankl,V.)が提唱した価値の説明として、適切なものを1つ選びなさい。
  • 公民権運動により差別を解消すること。
  • 生命が制限される状況において、いかなる態度をとるかということ。
  • 最低生活水準を保障すること。
  • ライフサイクル(life cycle)を通じたノーマルな発達的経験をすること。
  • アパルトヘイト(人種隔離政策)を撤廃すること。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。フランクルは多くの著書を著している精神科医・心理学者で、「夜と霧」は第二次世界大戦時にナチスによって強制収容所に収容された経験を元に書かれたものです。

1.公民権運動は、1950年代・1960年代のアメリカで少数派、特に黒人の権利の保障を求めて行われた運動です。関連する人物としてはキング牧師が挙げられます。

2.強制収容所に収容された経験から、このような価値が提唱されています。

3.「ナショナルミニマム」のことで、提唱者はウェッブ夫妻です。

4.「ノーマライゼーション」のことで、関連する人物としてはベングト・ニリエ(ニィリエ)が挙げられます。

5.アパルトヘイトは南アフリカ共和国で施行されていた人種隔離(差別)政策です。その撤廃に関わった人物としてはネルソン・マンデラ元大統領が挙げられます。

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02

適切なものは2です。
フランクルは3つの生きる意味、3つの価値について説いています。
彼によれば人間は人生に意味を求めて生きており、その意味を
①何かを創造して世の中に与える
②何かを経験して世の中から得る
③苦悩に対して何らかの態度をとる
としています。

これ対する価値として
①創造価値
②体験価値
③態度価値
の3つを挙げています。本設問で挙げられているものは「態度価値」に相当します。

他の選択肢については以下のとおりです、
1.誤りです。
これに関連する人物はキング牧師です。

3.誤りです。
これに関連する人物はトマス・ぺイン、トマス・スペンスです。

4.誤りです。
これに関連する人物はベンクト・ニィリスです。
設問に書かれたものは彼が提唱したノーマライゼーションの8原則の一つです。

5.誤りです。
これに関連する人物はデ・クラーク、ネルソン・マンデラです。

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03

オーストリアの精神科医、心理学者であるフランクルが提唱した価値の説明に関する問題です。

1.アフリカ系アメリカ人公民権運動の説明です。

2.価値の説明として適しています。2が正解です。

3. ナショナルミニマムの説明です。

4. ノーマライゼーションの説明です。

5.南アフリカ共和国で大統領を歴任したネルソン・マンデラが行った政策です。

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