介護福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
介護の基本 問23
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問題
介護福祉士国家試験 第31回(平成30年度) 介護の基本 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
介護福祉職の職務上の倫理に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
- おむつ交換をスムーズに行うために、利用者の居室(個室)のドアを開けておいた。
- 訪問介護(ホームヘルプサービス)中に携帯電話が鳴ったので、電話で話しながら介護した。
- ベッドから転落した利用者が「大丈夫」と言ったので、そのままベッドに寝かせた。
- 利用者から、入院している他の利用者の病状を聞かれたが話さなかった。
- 利用者が車いすから立ち上がらないように、腰ベルトをつけた。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.利用者様にもプライバシーの意識は当然あります。利用者様からの要望がない限り、個室のドアは閉めるのが基本です。
2.集中力を欠いた介護は思わぬ事故につながる恐れがあります。加えて、ながら作業で介護を行うことは利用者様に対して失礼です。介護を中断することを利用者様に伝えて電話に出るか、介護を終えてから電話を掛け直します。
3.その時は大丈夫でも後から深刻な状態になる、ということもありますし、「我慢できるから大丈夫」と言う利用者様もいます。必ず医療部門に連絡し、診断してもらう必要があります。
4.社会福祉士及び介護福祉士法で、秘密保持義務が規定されています。
5.身体拘束にあたります。身体拘束は、人権擁護の観点から好ましくないのはもちろん利用者様のQOLの低下にもつながりかねないため、「身体拘束ゼロ」の取り組みが行われています。
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02
介護福祉職には守秘義務があるため、正しい対応です。
他の選択肢については以下のとおりです。
1.誤りです。
オムツ交換は相手が介護職員であっても利用者が恥ずかしいと思う行為です。プライバシーの確保に欠けています。
2.誤りです。
別なことをしながら利用者に接するのは利用者に失礼ばかりか、注意散漫となり危険な状況になりかねません。利用者の前でまず「失礼します。」と断り、電話をとります。電話の相手にはあとで掛けなおすことを伝え、電話を切って、利用者に「失礼しました」と誤ってから仕事を再開すべきです。
3.誤りです。
本人に自覚がないだけで、何か身体に影響があるかもしれません。ご本人が大丈夫だといっても、医療者に状況を伝え指示を仰ぎます。
5.誤りです。
腰ベルトを巻き付けることは身体拘束に該当し、人権上の問題となります。
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03
1.プライバシーや個人の尊厳が守られていません。
2.誠実義務に反した行為です。
3.医療職とすぐに対応を相談しましょう。介護福祉職だけの判断だけでは適していません。
4.秘密保持義務を守っていますので、4が正解です。
5.身体拘束の行為になります。
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