介護福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
コミュニケーション技術 問27
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問題
介護福祉士国家試験 第31回(平成30年度) コミュニケーション技術 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
利用者とのコミュニケーションにおいて逆転移が起きている事例に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 自分が利用者を嫌いなのに、利用者が自分を嫌っていると思い込む。
- 亡くなった祖母と似ている利用者に、無意識に頻繁に関わる。
- 利用者に対する不満を直接ぶつけずに、机を強くたたいて発散する。
- 敬意を抱いている利用者の口癖を、自分もまねて用いる。
- 利用者に対する嫌悪の感情を抑え、過剰に優しく利用者に接する。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.人が人を嫌うということは好ましいことではなく、自分が「嫌い」という感情を持つことで罪悪感を抱える人もいます。その感情を自分ではなく相手が持っていると考えることで罪悪感を解消しようとする心理があり、これを「投射」と言います。
2.ケアを受ける人は、過去に関わった人物に対する親しみや怒りをケアをする側の人に重ねることがあり、これを「転移」と言います。「逆転移」はその逆に、ケアをする側の人がケアを受ける人に対してそのような感情を生じさせることを言います。
3.直接的な行動ではなく他の行動でストレスを解消しようとする心理を、「代償」と言います。
4.尊敬する人物の言動を真似ることで自分自身の価値が高まったように感じようとする心理を、「同一化」と言います。
5.本来とは反対の感情を表に出すことで本来の感情を抑え込もうとする心理を、「反動形成」と言います。
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02
逆転移とは心理学用語で治療者が患者に無意識に感情を向けてしまう現象をさします。
ここでは治療者の部分を介護者に患者の部分を利用者に置き換え考えます。
他の選択肢1、3、4、5は無意識ではなく、意識されている部分があります。
よって2が最も適切です。
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03
1. 防衛機制の「投影」に関する具体例です。
2.逆転移に関する具体例です。よって、2が正解です。
3防衛機制の「置き換え」に関する具体例です。
4.防衛機制の「同一化」に関する具体例です。
5.防衛機制の「反動形成」に関する具体例です。
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