介護福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
コミュニケーション技術 問28

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問題

介護福祉士国家試験 第31回(平成30年度) コミュニケーション技術 問28 (訂正依頼・報告はこちら)

介護福祉職が行う傾聴に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 利用者が抱いている感情を推察する。
  • 利用者が話す内容を介護福祉職の価値観で判断する。
  • 対話の話題を介護福祉職の関心で展開する。
  • 利用者が体験した客観的事実の把握を目的とする。
  • 利用者が沈黙しないように対話する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

1.話をただ聞くのではなく、その話に込められた利用者様の気持ちを汲み取ることが重要です。

2.傾聴の目的は「相手を理解すること」です。聞き手の価値観で判断してしまっては、話し手の気持ちを理解することはできません。

3.聞き手の関心事で話を進めると、話し手は話したい方向に話を持っていけなくなる恐れがあります。

4.利用者様の経験だけでなく、それにより生じた感情(主観)まで理解することが目的です。

5.話の流れによっては沈黙を共有することも大切です。

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02

最も適切なものは1です。
傾聴を提唱したアメリカの心理学者、カール・ロジャースによると傾聴の3原則として「共感的理解」「無条件の肯定的関心」「自己一致」があるといいます。
3原則の意味を簡単に示すと

共感的理解:相手の立場にたって、相手を理解しようとしながら聴くこと

無条件の肯定的関心:自分の判断や評価を入れず、相手の話を否定せず、相手がどうしてそのように考えたのかを思いながら聴くこと

自己一致:聴き手は相手に対しても自分に対しても真摯に話を聴くこと

というものです。
つまり、相手(話し手)が主体ということが大切です。
選択肢1は彼のいう「共感的理解」に該当します。

他の選択肢については以下のとおりです。

2.誤りです。
自分の判断を入れているからです。

3.誤りです。
これも利用者主体で考えていない行為です。

4.誤りです。
利用者の「気持ち」に対して共感していない行為です。

5.誤りです。
沈黙の時間は相手が考えている時間であることが考えられます。相手を主体とした行為ではありません。

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03

コミュニケーション技術として用いられる、傾聴についての問題です。

1. 感情を推察して話を聴くことが傾聴になります。よって1が正解です。

2. 介護福祉職の価値観で判断をすることは傾聴では用いられません。

3. 利用者が話したいことを話してもらいます。介護福祉職は聴くに徹しましょう。

4. 利用者の客観的事実だけでなく、主観的な感情や気持ちを理解することも求められます。

5. 利用者のペースに合わせることが求められるので、沈黙があっても待つ姿勢が大切になります。

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