介護福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
コミュニケーション技術 問32

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問題

介護福祉士国家試験 第31回(平成30年度) コミュニケーション技術 問32 (訂正依頼・報告はこちら)

Lさん(30歳、女性)は、パートタイムで仕事をしながら、自宅で母の介護をしてきた。ある日、母の訪問介護(ホームヘルプサービス)で訪れたM訪問介護員(ホームヘルパー)に対して、Lさんは、「寝ている間に頭の中に機械が埋め込まれて、行動を監視されている」と興奮気味に訴えた。

このときのM訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • それは現実のことではないと説明する。
  • 気にしなくてもよいと話をそらす。
  • Lさんの訴えを肯定も否定もせずに聞く。
  • 監視されているのは間違いないと肯定する。
  • Lさんの感情に合わせて興奮気味に接する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。利用者様に対してだけでなく、ご家族に対しても傾聴の姿勢が必要です。

1・4.否定にしても肯定にしても、聞き手が考えを表に出すことは話し手の話に影響を与えます。結果、話し手が思うように話せなくなる可能性があります。

3.傾聴の基本は、聞き手の考えを表に出さずまずはただ「聞く」ということに専念することです。

5.聞き手が興奮している様子を見せると、話し手はより興奮状態になる可能性があります。

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02

「寝ている間に頭の中に機械が埋め込まれて、行動を監視されている」と訴えることは統合失調症の陽性症状である妄想の症状になります。統合失調症の陽性症状がある方への対応に関する問題です。

1.否定をしても興奮状態は収まりません。

2.話を逸らす行動はLさんの訴えを無視する行為になります。

3. 妄想症状がある時には肯定も否定もせずに聞くのが良いです。よって3が正解です。

4.症状をさらに強く、興奮させてしまう声かけになるので適していません。

5.Lさんがさらに興奮状態に陥りますし、不安を増す原因になるので興奮気味に接するのは控えましょう。

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03

最も適切なものは3です。
問題文からLさんはストレスフルの状態だと推察できます。その時に相手が話したいと思っていることを聞いてあげることはLさんの心の負担を軽くすることにつながります。傾聴の姿勢が大切です。

他の選択肢についてですが、1、2、はLさんの話の否定、4、5はLさんの話の肯定につながる態度であり、適切ではありません。

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