介護福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
生活支援技術 問56

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問題

介護福祉士国家試験 第31回(平成30年度) 生活支援技術 問56 (訂正依頼・報告はこちら)

杖歩行している高齢者の寝室の環境整備に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 足元灯を用意する。
  • ベッドの高さは60~65cmにする。
  • マットレスは柔らかいものにする。
  • 布団は床に敷く。
  • 特殊寝台(介護ベッド)に変更する。

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この過去問の解説 (3件)

01

杖歩行している高齢者・寝室の環境整備・という2つのことから推察すると、夜間の歩行時に転倒のリスクを最小限にするために適しているかどうかが、重要なポイントになります。

1.の足元灯を用意するのは、べッドからの立ち上がり時の不安を解消するとともに、転倒のリスクを避けるために効果的といえるので、この問題の正解は1.になります。

2.のベッドの高さを60~65㎝にするのは、対象となる高齢者の身長なども考慮しなければならないので、一概には言えません。

3.のマットレスをやわらかいものに変更するのは、寝返りを打つときや、端座位でいる場合には不安定になる恐れもあるので、最適とは言えません。

4.の場合は対象となる高齢者の状況によって異なるので、最適とは言えません。

5.の特殊寝台(介護ベッド)への変更ですが、この問題の意図とは離れているので、選択肢から切り離して考えるのがいいでしょう。

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02

最も適切なものは1です。
杖歩行のため足もとが見える形が望ましいです。

他の選択肢については以下のとおりです。

2.誤りです。
ベッドの高さは30㎝~40㎝が望ましいです。

3.誤りです。
柔らかいものだと体が沈みこみ、起き上がりが大変です。

4.誤りです。床だと段差がないため、立ち上がりに不便です。高さ30㎝~40㎝の低床ベッドがおすすめです。

5.誤りです。車いすで過ごすことの多い人であれば、特殊寝台のほうがいいですが、杖歩行できる人なら低床ベッドが適切です。

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03

1.正 足元灯を用意することで、夜間の転倒リスクを減らすことができます。

2.誤 転倒防止の介助10か条の中に「ベッドの高さは35~40㎝」とあります。60~65㎝は高すぎるため誤りです。

3.誤 体が沈んで寝返りを打つのが困難になり、褥瘡の原因になるため誤りです。

4.誤 杖歩行の高齢者にとって、床からの立ち上がりが困難になるため誤りです。

5.誤 杖歩行が可能な高齢者にとって、ベッドの高さ調整は特に必要としないため誤りです。

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