介護福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
発達と老化の理解 問75

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問題

介護福祉士国家試験 第31回(平成30年度) 発達と老化の理解 問75 (訂正依頼・報告はこちら)

高齢者の便秘に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
  • 1日に1回、排便がない状態をいう。
  • 病気が原因となることは、まれである。
  • 腹筋の筋力低下は、原因となる。
  • 薬剤が原因となることは、まれである。
  • 下剤の服用を優先する。

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この過去問の解説 (3件)

01

1 排便は、1週間の内2~3日に一度あれば、健康上の問題はないとされています。

2 便秘の症状が50歳を超えてから出てきた場合は、重篤な病気【大腸がん】などが原因の場合があります。

3 排便は、便が直腸や肛門付近に到達したことで周辺の筋肉を緩ませることで排出します。加齢により筋力の低下すると、便秘になりやすくなります。

4 排便が困難になった場合、薬を使って排出させようとしますが、継続して使用すると薬がないと腸の繊毛運動が起こりにくくなる恐れがあります。

5 下剤を使用すると、薬剤がないと排便ができないという悪循環になってしまうこともあるので注意が必要です。

この問題の正解は3になります。

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02

適切なものは3です。
筋力の低下は便を排出する力の衰えにつながり、便秘になりやすくなります。

他の選択肢は以下のとおりです。
1.誤りです。
1日1回ではなく1週間のうち数回です。これには個人差があります。

2.誤りです。
病気により便秘が起こることはあります。大腸がん、大腸ポリープなどがあります。

4.誤りです。
薬の中には副作用として便秘傾向になるものもあります。気管支拡張薬や抗うつ剤などがその例です。

5.誤りです。
自然排便を優先に考え、うまくいかないときに下剤を選択します

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03

1.誤 食事量や運動量の低下によって大腸の働きが低下するため、排便回数だけでは便秘といえないため誤りです。

2.誤 大腸がんなど病気が原因で起こることはよくあるため、誤りです。

3.正 腹筋の低下は腹圧の減少につながるため、便秘の原因となります。

4.誤 薬剤が原因で便秘になるケースは少なくないため、誤りです。

5.誤 安易に下剤に頼るのではなく、水分摂取や運動を促して解消することが望ましいため、誤りです。

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