介護福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
認知症の理解 問77
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問題
介護福祉士国家試験 第31回(平成30年度) 認知症の理解 問77 (訂正依頼・報告はこちら)
介護老人保健施設に入所した認知症高齢者が、夜中に荷物を持って部屋から出てきて、介護福祉職に、「出口はどこか」と聞いてきた。介護福祉職の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 「今日はここにお泊りになることになっています」と伝える。
- 「もうすぐご家族が迎えに来るので、お部屋で待っていましょう」と居室に誘う。
- 「トイレですよね」と手を取って案内する。
- 「どちらに行きたいのですか」と声をかけて並んで歩く。
- 「部屋に戻って寝ましょう」と荷物を持って腕を取る。
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この過去問の解説 (3件)
01
本人が施設に入所するということを認識していない、もしくは納得していない可能性があります。
まずは本人の言葉を聴き、その気持ちに寄り添うことが大切です。
2.×
その場凌ぎの嘘で誤魔化すという対応は不適切です。
利用者との信頼関係を築くためにも、介護福祉職の誠実な対応が求められる場面だと考えられます。
3.×
本人の言葉を無視し、本人の希望と異なる行動を勝手に決めつけるような対応は不適切です。
まずは本人の言葉に耳を傾けましょう。
4.○
本人の意思を尊重し、本人の言葉に耳を傾けながら寄り添うことは、最も適切な対応と言えます。
5.×
腕を取る等によって本人の行動を制限したり、本人が望んでいないことを強要したりすることは不適切な対応です。
まずは本人の意思を確認することが大切です。
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02
認知症の場合、自分がいろいろなことを忘れていることを自覚していないので否定されたことで、傷つきダメ―ジを受けるからです。そのため、相手の言い分を受け止める態度が必要です。
他の選択肢は1、2、3、5は「出口はどこか」と言っていることに対して肯定が認められず不適切です。
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03
2.誤 一時しのぎでしかないばかりか、外に出たい気持ちを高めるだけなので誤りです。
3.誤 出口を尋ねている高齢者をトイレに誘導するのは不適切であるため誤りです。
4.正 どこに行きたいのか尋ね、話を聴くことが適切です。
5.誤 高齢者の意思を無視した言動は不適切であるため、誤りです。
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