介護福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
障害の理解 問90

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問題

介護福祉士国家試験 第31回(平成30年度) 障害の理解 問90 (訂正依頼・報告はこちら)

統合失調症(schizophrenia)の特徴的な症状として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 妄想
  • 躁(そう)うつ
  • 強迫観念
  • 振戦せん妄
  • 見捨てられ不安

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この過去問の解説 (3件)

01

1.○
 統合失調症の特徴として、妄想や幻覚といった症状が多く見られます。
 自分を襲おうとしている敵がいる、誰かが自分を見張っている等の被害妄想の他、自分の考えが人に知られている、自分には特別な力があるといった考えが現れることもあります。

2.×
 躁うつは、双極性障害のことを指しています。
 不眠のまま行動を続ける、相手が疲労困憊するほど喋り続ける等、気分が高揚した状態(躁状態)と、物事に無関心になる、喜び等を感じず無感動になる等の気分が沈んだ状態(うつ状態)の両方を持つものを言います。

3.×
 強迫観念は、強迫性障害に多く見られる症状です。
 強い不安を抱き、普段なら気にしなくてもいいような些細なことが頭から離れなくなってしまうことを言います。

4.×
 振戦せん妄は、重度のアルコール依存症患者が急にアルコール摂取をやめたり、飲酒量を減量したりした際に現れる症状です。
 断酒後、数時間~数日で生じる離脱症状(禁断症状)の内、振戦せん妄は重症のものとなり、意識混濁やけいれん、幻覚等が現れます。

5.×
 見捨てられ不安は、境界性パーソナリティ障害の特徴的な症状です。
 他人のことを信用できないため、相手に見捨てられるのではないかという不安を抑えきれず、相手に依存し何度もメールや電話をする反面、自傷などの脅迫するような行動で相手を試したり、暴言を吐いて相手を傷つけたりするというような、極端な発想や行動をしてしまうことがあります。

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02

最も適切なものは1です。

他の選択肢については以下のとおりです。

2.誤りです。
躁うつ病と関係します。

3.誤りです。
強迫性障害と関係します。

4.誤りです。
アルコール依存症と関係があります。

5.誤りです。
境界型パーソナリティー障害が関係します。

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03

統合失調症は人格の病気であり、その特徴として妄想や幻覚が見られるため、正解は1です。

参考になった数10