介護福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
こころとからだのしくみ 問103

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問題

介護福祉士国家試験 第31回(平成30年度) こころとからだのしくみ 問103 (訂正依頼・報告はこちら)

皮膚の乾燥に伴うかゆみに関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
  • 高齢者では、まれである。
  • 水分摂取を控える。
  • 顔面に好発する。
  • 利用者の爪は短く切る。
  • 皮膚をかくことで軽快する。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.×
 高齢になるにつれ、汗や皮脂の分泌が減っていくため、皮膚が乾燥しやすくなります。
 このことにより、高齢者には皮膚の乾燥によるかゆみが多く見られます。
 
2.×
 水分摂取を控えると、皮膚が乾燥しやすくなってしまい、かゆみの原因となります。
 水分摂取は、こまめに行うことが適切です。

3.×
 高齢者に多く見られる、老人性乾皮症(皮脂の欠乏によって生じる皮膚の乾燥)は、下腿部や背中に多発しています。

4.○
 就寝中等、皮膚にかゆみが生じた際、無意識にかきむしり、自身で皮膚を傷つけてしまうことがあります。
 これを防ぐため、常に爪を短く切っておくことは大切です。

5.×
 皮膚をかくことで一時的にかゆみは治まりますが、その刺激によって放出されるヒスタミン(かゆみ成分)の量が増え、更にかゆみが強くなってしまいます。

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02

1×
高齢者は、体内の水分量・皮脂・汗などが減少することで、皮膚が乾燥状態になります。

2×
水分の摂取量を減らしてしまうと、皮膚の乾燥に拍車をかけることに繋がります。

3×
好発とは、症状が発生しやすい部位を指す言葉です。皮膚の乾燥は、顔面だけに発生するのではなく体全体に現れるので適切ではありません。

4〇
皮膚が乾燥していると掻き壊してしまうことが多くみられます。爪を短くしておくことで、掻き壊してしまうなどのトラブルを防ぐことができます。

5×
痒みが強いと掻きむしってしまうことがありますが、一時的に軽減するだけで、根本的な対処にはなりません。

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03

1.加齢と共に体内の水分保留率や保湿機能が低下します。よって皮膚が乾燥しやすい状況になりかゆみが起こりやすい状況になるので、まれなことではありません。よって、1は間違いです。

2.水分摂取を控えると体内の水分が少なくなるので、かゆみが出ることも増えてきます。
乾燥しないように、身体を保湿する対策が必要です。よって、2は間違いです。

3.かゆみは顔面だけでなく全身に出てきます。よって、3は間違いです。

4.かゆみが出ると無意識にかいてしまうので、爪が長い状態だと肌に傷をつけてしまいます。傷から感染症を発症することもありますので、利用者の爪を短く切るのは肌を傷つけるのを防ぐことができます。よって、4が正解です。

5.皮膚をかくと、皮膚を傷つけてかえって乾燥をしてしまいます。また、傷から炎症や感染症を発症することもありますので軽快するとは言えません。よって、5は間違いです。

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