介護福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
こころとからだのしくみ 問105
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問題
介護福祉士国家試験 第31回(平成30年度) こころとからだのしくみ 問105 (訂正依頼・報告はこちら)
排便の仕組みに関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
- 仰臥位(ぎょうがい)は、排便しやすい姿勢である。
- 交感神経は、直腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を促進させる。
- 食事をとると、便意はおさまる。
- 息を吐きながら腹圧を低下させると、排便は促される。
- 排便時には、外肛門括約筋(がいこうもんかつやくきん)を意識的に弛緩(しかん)させる。
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この過去問の解説 (3件)
01
①腸から便を押し出す力
②踏ん張る力
③正しい姿勢
です。これらのことを踏まえて、回答していきましょう。
1× 仰臥位では、排便時に踏ん張ることがしにくいため、不適切です。
2× 交感神経はストレスを感じているときに高くなるため、蠕動運動の妨げになってしまいます。
3× 食事をとると、便意が来るのは通常の状態です。便意が収まることはありません。
4× 腹圧を下げてしまうと下腹部に力が入りにくいので排便を促すことになりません。
5〇 排便時は、肛門部の筋肉を意識して動かすことでスムーズな排便ができます。
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02
仰臥位の場合は直腸から肛門への角度がほぼ直角となってしまい、排便がしにくくなります。
床に足をつけ、踏ん張ることができる座位の方が排便しやすい姿勢となり、この時、前屈姿勢を取ると、直腸から肛門への角度が一直線に近くなるため、より排便しやすくなります。
2.×
交感神経には、直腸の蠕動運動を抑制する働きがあります。
副交感神経が働くと、直腸の蠕動運動が促進されます。
3.×
食事をとることで腸の動きが活発となり、その刺激によって便意が起こり、排便へと促されます。
4.×
腹圧を高めることによって、排便が促されます。
息を吐くのではなく、息を止めると腹圧を高めることができます。
5.○
外肛門括約筋を意識的に弛緩させることで排便ができ、収縮させることで排便を我慢することができます。
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03
2.交感神経は、直腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を抑制させます。よって2は間違いです。
3.食事で便意が催されることがあります。食事による胃結腸反射で胃→結腸→直腸に運ばれることで、便意が催されます。よって3は間違いです。
4.息を吐きながら腹圧を低下させるだけでなく、息を止めて腹圧を高めることも併せて行うことで排便は促されます。よって、4は間違いです。
5.外肛門括約筋を意識的に弛緩させることで排便をすることができます。外肛門括約筋に力が入る、緊張状態を保つことで便を我慢することができます。よって、5が正解です。
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