介護福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
医療的ケア 問113

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問題

介護福祉士国家試験 第31回(平成30年度) 医療的ケア 問113 (訂正依頼・報告はこちら)

イルリガートル(注入ボトル)を用いた経鼻経管栄養に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 栄養剤は、半固形化栄養剤を用いる。
  • 嘔気(おうき)があるときは、注入速度を遅くして滴下する。
  • イルリガートルに栄養剤を入れてから、2時間後に滴下する。
  • 栄養剤の液面は、胃から50cm程度高くする。
  • 使用した物品は、消毒用エタノールにつけて消毒をする。

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この過去問の解説 (3件)

01

1× 半固形栄養剤を使用する場合は、加圧バッグを使用します。

2× 嘔気がみられるときは注入を一時休止して様子観察をし、嘔気が収まってから注入を開始します。

3× 栄養剤を準備しカテーテルにつなぎ、本人の状況を確認して問題ないようなら注入を開始します。

4〇 正解です。

5× 使用後は消毒用のエタノールではなく、0.02%の次亜塩素酸ナトリウムを使用します。

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02

1.×
 経鼻経管栄養では、滴下できるように液状の栄養剤を用いることが適切です。
 半固形化栄養剤を用いるのは、胃ろう経管栄養となります。
 
2.×
 嘔気がある場合は直ちに注入をやめ、看護職や医師へ報告をし、適切な対応を行う必要があります。

3.×
 イルリガートルに栄養剤を入れ、準備が整ったらすぐに利用者の元へ運び、滴下を実施することが適切です。
 
4.○
 栄養剤の液面を胃から50㎝程度高くすることが、イルリガートルの適切な高さとなります。

5.×
 使用した物品は、次亜塩素酸ナトリウム希釈液に浸けて消毒した後、流水で消毒液をすすぎ、しっかり乾燥させることが適切です。

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03

1.経鼻経管栄養では、半固形化栄養剤は使われないことが多いです。胃ろうや腸ろうの経管栄養で用いられています。よって、1は間違いです。

2.嘔気がある時は、胃腸に不調がある状態です。経管栄養を中止し、医療職へ報告、指示を仰ぎましょう。よって、2は間違いです。

3.イルリガートルに栄養剤を入れて準備が整ったらすぐに注入するようにしましょう。放置しておくと汚染される可能性が高くなります。よって、3は間違いです。

4.栄養剤の液面は、胃から50cm程度高くして注入することが良いとされています。よって、4が正解です。

5.使用した物品は、次亜塩素酸ナトリウムを使用して消毒することが効果的です。よって、5は間違いです。

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