介護福祉士の過去問
第32回(令和元年度)
生活支援技術 問39
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問題
介護福祉士国家試験 第32回(令和元年度) 生活支援技術 問39 (訂正依頼・報告はこちら)
更衣のための介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 手指の細かな動作が難しい利用者に、マグネット式のボタンを勧める。
- 認知症( dementia )のある利用者に、ボタンエイドの使用を勧める。
- 下肢の筋力低下のある利用者に、立位で更衣をするように勧める。
- 視覚障害のある利用者に、ソックスエイドの使用を勧める。
- 片麻痺のある利用者に、袖ぐりの小さい上衣を勧める。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.手指の細かな動作が難しい利用者に、マグネット式のボタンを勧めるのは有効です。1が正解になります。
2.ボタンエイドは手指に障害がある人が用いる、ボタンを留めるために使う自助具です。認知症の方には適していません。
3.下肢の筋力低下のある利用者が転倒しないように、座位で更衣をするように勧めましょう。
4.ソックスエイドはいすに座ったまま靴下を履くことができる自助具です。足まで手が届かないために自力で靴下を履けない人への使用を勧めましょう。
5.片麻痺のある利用者に、袖ぐりの小さい上衣を勧める。
片麻痺のある方には袖ぐりの大きい上衣を勧めましょう。袖ぐりが小さいと更衣に負担が生じます。
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02
マグネット式のボタンは、ボタンの凹凸を近づけるだけで装着ができます。
手指の細かな動作が難しい方にも、使いやすいボタンです。
2.×
ボタンエイドとは、ボタンをボタンループに通すために使う自助具で、手指に障害がある方に適応となります。
認知症の方に勧めることは不適切です。
3.×
下肢に障害がある方が立位で更衣をすることは、転倒の危険や本人の負担感が増す恐れがあり不適切です。
椅子に座って更衣するなど、本人に負担なく安全に行える方法を勧めます。
4.×
ソックスエイドは、椅子に座った姿勢で靴下を履くことができる自助具で、股関節の障害など体を屈めることが難しい方に適しています。
5.×
手足に麻痺がある方にとって袖ぐりの小さな服は腕を通しづらく大変な負担を生じます。
袖ぐりがゆったりしていて腕の通しやすい服を選ぶと更衣がしやすくなります。
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03
尊厳を大切にした介護として、自尊心を傷つけないようにボタンからマグネット式に変える事で利用者本人がボタンを留める動作を実行できるので有効です。
2.誤りです。
認知症の利用者は短期記憶が乏しく使い慣れないボタンエイドを覚えるのは難しいため不適切です。
3.誤りです。
下肢筋力が低下している方に立位での更衣を勧めるのは転倒する危険性があり不適切です。
4.誤りです。
視覚障害のある利用者にソックスエイドを勧めるのは不適切です。ソックスの裏表が分かるように点字式の目印をつけるなどの対策が大切です。
5.誤りです。
片麻痺の利用者には袖ぐりの大きい上衣を勧める事が適切です。
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