介護福祉士の過去問
第32回(令和元年度)
生活支援技術 問54

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問題

介護福祉士国家試験 第32回(令和元年度) 生活支援技術 問54 (訂正依頼・報告はこちら)

ノロウイルス( Norovirus )に感染した人の嘔吐物(おうとぶつ)のついた衣服の処理に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 嘔吐物を拭き取ったペーパータオルはごみ箱に捨てる。
  • 汚染された部分にアルコールを噴霧する。
  • 汚染された部分を強くもみ洗いする。
  • 嘔吐物を取り除いた後、次亜塩素酸ナトリウム溶液につける。
  • 40℃の湯で洗濯する。

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この過去問の解説 (3件)

01

最も適切なものは4です。
家庭だと、台所で使う塩素系漂白剤で代用できます。

他の選択肢は以下のとおりです。

1.誤りです。
ノロウイルスは少量の菌でも感染が広がります。ふき取ったペーパータオルは感染拡大をふせぐため、ビニール袋にいれて捨てます。

2.誤りです。
ノロウイルスはアルコール消毒剤に耐性があるため効果がありません。

3.誤りです。
嘔吐物を取り除き、次亜塩素酸ナトリウム溶液や塩素系漂白剤につけます。

5.誤りです。
熱に強い菌なので、効果がありません。

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02

1.×
ノロウイルスは感染力が非常に高いです。
嘔吐物をふき取ったペーパータオルをそのままゴミ箱へ捨てると、乾燥した嘔吐物からウイルスが巻き上がり感染を広げることがあります。
嘔吐物をふき取ったペーパータオルはビニール袋へいれて口を密閉し、感染症廃棄物専用のゴミ箱は捨てます。

2.×
ノロウイルスにアルコール消毒は効きません。
次亜塩素酸ナトリウムを使用します。

3.×
もみ洗いをすることで洗濯をする人が感染してしまう恐れがあります。
次亜塩素酸ナトリウムで消毒をした後に洗います。

4.○
ノロウイルスには次亜塩素酸ナトリウムが効果的です。

5.×
高温の湯で洗濯することは効果的ですが、40度では効果がありません。
85度以上で1分以上洗濯することで効果があります。

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03

1.嘔吐物を拭き取ったペーパータオルは二次感染を防ぐため、ゴミ箱ではなく、専用のビニール袋や感染性廃棄物容器に密閉して管理、処分をすることが求められます。この設問は不適切です。

2.塩素系を用いた消毒に除菌効果があります。この設問は間違いです。

3.もみ洗いすることで二次感染のリスクが高まるので、適していません。塩素系消毒剤で消毒した後に洗いましょう。

4.設問の通り、嘔吐物を取り除いた後、次亜塩素酸ナトリウム溶液(塩素系消毒薬)につけることはノロウイルスの消毒には効果的です。よって4が正解です。

5.加熱して消毒することは効果的ですが、85℃〜90℃のお湯である必要がありますので、40℃は適していません。

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