介護福祉士の過去問
第32回(令和元年度)
こころとからだのしくみ 問106

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問題

介護福祉士国家試験 第32回(令和元年度) こころとからだのしくみ 問106 (訂正依頼・報告はこちら)

抗ヒスタミン薬の睡眠への影響として、適切なものを1つ選びなさい。
  • 就寝後、短時間で覚醒する。
  • 夜間に十分睡眠をとっても、日中に強い眠気がある。
  • 睡眠中に足が痛がゆくなる。
  • 睡眠中に無呼吸が生じる。
  • 夢の中の行動が、そのまま現実の行動として現れる。

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この過去問の解説 (3件)

01

抗ヒスタミン薬とは、神経伝達物質ヒスタミンの働きを抑制する薬で、鼻水鼻づまりや蕁麻疹・皮膚の痒みといったアレルギー症状を緩和します。
副作用として強い眠気が出ることが特徴です。(現在は眠気を引き起こしにくいアレルギー薬もあります)
副作用を逆手に取って、睡眠改善薬としても市販されています。

1.×
抗ヒスタミン薬の半減期は7~8時間ほどです。
7~8時間は副作用(眠気)も持続すると考えられます。

2.○
薬によって引き起こされる眠気ですので、夜間に十分な睡眠がとれていたとしても起こる可能性が高いです。

3.×
「むずむず脚症候群」についての記述です。

4.×
「睡眠時無呼吸症候群」についての記述です。

5.×
「レム睡眠行動障害」についての記述です。

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02

最も適切なものは2です。
文のとおりです。抗ヒスタミン薬には脳の活動を抑える作用があり、眠気を伴います。

1.誤りです。
抗ヒスタミン薬ではなく、ルネスタ、アモバンなどの睡眠導入剤がこの説明に該当します。

3.誤りです。
抗うつ薬の副作用でこの症状がみられることがあります。

4.誤りです。
抗ヒスタミン薬の副作用ではありません。呼吸抑制の働きがあるオピオイドなどが該当します

5.誤りです。
抗うつ薬の副作用でレム睡眠行動障害の事例が報告されています。

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03

1. 抗ヒスタミン薬は催眠鎮静作用がありますので、就寝後、短時間で覚醒することは期待できません。よって、1は間違いです。

2. 抗ヒスタミン薬は催眠鎮静作用がありますので、夜間に十分睡眠をとっても、日中に強い眠気があります。よって2は正解になります。

3. 抗ヒスタミン薬は睡眠中に足が痛がゆくなる副作用はありません。よって、3は間違いです。

4. 抗ヒスタミン薬は睡眠中に無呼吸が生じる副作用はありません。よって、4は間違いです。

5. 抗ヒスタミン薬は夢の中の行動が、そのまま現実の行動として現れる、レム睡眠障害の副作用はありません。よって、5は間違いです。

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