介護福祉士の過去問
第33回(令和2年度)
介護の基本 問20
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問題
介護福祉士国家試験 第33回(令和2年度) 介護の基本 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
利用者の自立生活支援・重度化防止のための見守り的援助に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- ごみの分別がわからない利用者だったので、その場でごみを分別した。
- 利用者の自宅の冷蔵庫の中が片づいていないので、整理整頓した。
- トイレ誘導した利用者の尿パッドを、本人に配慮して無言で取り替えた。
- 服薬時に、薬を飲むように促して、そばで確認した。
- 利用者が居間でテレビを見ているそばで、洗濯物を畳んだ。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は4番です。
今回の問題では、利用者の自立生活支援・重度化防止のための「見守り的援助」に焦点を当てているので、実際にこちらが手伝ったりすることは見守り的援助には該当しません。
1 ごみの分別がわからない利用者だったので、その場でごみを分別した。→ごみの分別をしてあげたので、見守り的援助には該当しません。
2 利用者の自宅の冷蔵庫の中が片づいていないので、整理整頓した。→利用者の冷蔵庫の中を片付けているので、見守り的援助には該当しません。
3 トイレ誘導した利用者の尿パッドを、本人に配慮して無言で取り替えた。→尿パッドを取り換えているので、見守り的援助には該当しません。
(正解)4 服薬時に、薬を飲むように促して、そばで確認した。→正解になります。薬を飲むのをそばで確認しただけで、手伝っていないので、見守り的援助に該当します。
5 利用者が居間でテレビを見ているそばで、洗濯物を畳んだ。→洗濯物を畳んであげているので、見守り的援助には該当しません。
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02
正解は、4です。
1.ごみの分別の仕方を説明する、もしくは利用者と一緒に分別する、といった方法で援助することが自立支援につながります。そのため、不正解です。
2.勝手に整理整頓するより、一緒に片付ける、またはアドバイスする、といった方法で自立を促すことができます。そのため、不正解です。
3.自分で尿パッドを交換できるよう声かけする、またできる部分は自分で行ってもらう、といった方法で援助できます。そのため、不正解です。
4.直接介助するのではなく、声をかけて促し、そばで見守ることによって服薬確認することは適切な対応です。
5.利用者と一緒に洗濯物をたたむなら、自立支援や重度化防止につながります。そのため、不正解です。
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03
最も適切なものは4です。
見守り的援助とは、安全を確保しつつ、
必要があればすぐに介助できる状況で見守ることです。
基本的にご本人ができることはやっていただき、
危ないと思ったときに手を出すようなイメージです。
よって4が適切です。
他の選択肢については以下のとおりです。
1.不適切です。
援助する側が分別をしています。
「それはこちらです」というように捨てるものの場所を知らせれば、
ご利用者様がごみを捨てることはできたはずです。
2.不適切です。
必要があれば利用者様と一緒にすべきです。
3.不適切です。
まず、「交換しましょう」という声掛けが必要です。
ご自身でできるかどうかの確認も抜けています。
5.不適切です。
ご利用者様に声をかけ、ご本人にやっていただく、
または一緒にやるべきです。
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