介護福祉士の過去問
第33回(令和2年度)
認知症の理解 問85
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問題
介護福祉士国家試験 第33回(令和2年度) 認知症の理解 問85 (訂正依頼・報告はこちら)
認知症(dementia)に伴う注意障害に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 周囲から物音が聞こえてくると、食事を中断したままになる。
- 毎日、同じ時間に同じ行動をする。
- 旅行の計画を立てることが難しい。
- 話そうとすることを言い間違える。
- 介護職員から説明を受けたことを覚えていない。
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この過去問の解説 (3件)
01
認知症の注意障害は4つの種類に分けられます。
1,容量性注意障害
一度に複数の情報を処理することが、困難になる障害です。
2,持続性注意障害
一つの事に注意を向け続けていることが、困難になります。
3,選択性注意障害
周囲の物音等の刺激に気をとられてしまい、物事に取り組むことが困難になります。
4,転換性注意障害
一つの事に集中して、他の事に注意を向けることが出来なくなります。
設問では、1がこれらに当てはまり、正答となります。
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02
正解は、1です。
注意障害とは、他の刺激に気が移りやすくなり、一つのことに集中できなくなる障害です。
1.食事ではなく、周囲の物音に気が移っています。注意障害の症状なので、正解です。
2.毎日同じ時間に同じ事を繰り返す症状は「常同行動」といいます。注意障害ではありません。
3.計画を立てるのが難しい症状は「遂行機能障害」といいます。注意障害ではありません。
4.言い間違いは「錯語」ともいわれ、注意障害ではありません。
5.説明を覚えていないのは「記憶障害」の可能性があります。注意障害ではありません。
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03
最も適切なものは1です。
注意障害は2つのことを同時にできない特徴があります。
物音が聞こえるとそちらに気を取られてしまいます。
他の選択肢については以下のとおりです。
2.誤りです。
注意障害ではなく、
こだわりが強くなる社会的行動障害と考えられます。
3.誤りです。
注意障害ではなく、
計画を立てられないのは遂行機能障害と考えられます。
4.誤りです。
注意障害ではなく、
言語障害の錯語の可能性が考えられます。
5.誤りです。
注意障害ではなく、
記憶障害だと考えられます。
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