介護福祉士の過去問
第33回(令和2年度)
障害の理解 問95
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問題
介護福祉士国家試験 第33回(令和2年度) 障害の理解 問95 (訂正依頼・報告はこちら)
発達障害のEさん(5歳、男性)の母親(28歳)は、Eさんのことを一生懸命に理解しようと頑張っている。しかし、うまくいかないことも多く、子育てに自信をなくし、どうしたらよいのかわからずに一人で悩んでいる様子が見られる。
母親への支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
母親への支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 現状を受け入れるように説得する。
- 一時的な息抜きのために、レスパイトケアを紹介する。
- 同じ立場にあるペアレント・メンターを紹介する。
- Eさんへの発達支援を強化するように勧める。
- 介護支援専門員(ケアマネジャー)を紹介する。
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この過去問の解説 (3件)
01
1、適切ではありません。
Eさんの母親はEさんを理解しようと頑張っているとあり、すでに現状を受け入れようとしていることがうかがえます。
2、適切ではありません。
レスパイトケアとは、息抜きの為に一時的に福祉サービス等を利用し、精神的な負担から解放させるものです。Eさんのことを大切に想い、悩んでいるEさんの母親にとって、Eさんと一時的に引き離すことは得策とはいえません。
3、適切です。
ペアレントメンターとは、発達障害を持つ子供の親が一定のトレーニングを受け、同じ立場の親の相談相手になるものです。一人で悩んでいるEさんに、相談できる相手を紹介することは、効果的だといえます。
4、適切ではありません。
Eさんの発達支援を強化することは、Eさんの母親の悩みを直接解決することにはつながりません。
5、適切ではありません。
介護支援専門員とは、介護が必要な人が適切な介護を受けられるように、ケアプランを作成する役割があります。現在、Eさんに介護は必要ありません。
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02
正解は、3です。
1.現状を受け入れるよう説得しても、母親の悩み軽減にはつながりません。そのため、不正解です。
2.一時的な息抜きのための支援をレスパイトケアと呼びます。これは根本的な解決にはなりません。そのため、支援としては不正解です。
3.障害を持つ子供を育てた経験があり、さらに相談支援について一定のトレーニングを受けた親を、ペアレントメンターといいます。母親の相談にのる相手として適切なので、紹介できます。
4.発達支援の一方的な強化は、母親のこれまでの努力を否定してしまう印象を与えてしまうかもしれません。そのため、母親への支援としては不適切です。
5.Eさんは5歳なので、介護保険の利用対象外です。母親への支援の方法としては不適切です。
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03
最も適切なものは3です。
問題文に「子育てに自信をなくし、どうしたらよいのかわからずに一人で悩んでいる」とあります。
誰か相談できる環境が一番必要なことのようです。
よって3が最も適切です。
他の選択肢については以下のとおりです。
1.不適切です。
お母さんは「Eさんのことを一生懸命に理解しようと頑張っている」とあります。
よって不適切です。
2.最も適切とはいいがたいです。
レスパイトケアも確かに必要なことかもしれませんが、
問題文中で「疲れた」「休みたい」「自分の趣味の時間がない」といったことが書かれていません。
Eさんに関わりたいという気持ちの方が大きいように思います。
一時的に休むより、悩みを聞くことのほうが優先的です。
4.不適切です。
1でも述べましたが、お母さんはEさんへの支援を一生懸命行っています。
5.不適切です。
介護支援専門員は介護保険の枠組みで支援にあたる職種です。
Eさんの年齢と状態から専門家との関わりが必要な場合、
携わる専門職は介護支援専門員ではありません。
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