介護福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
人間関係とコミュニケーション 問4
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問題
介護福祉士国家試験 第34回(令和3年度) 人間関係とコミュニケーション 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
利用者とのコミュニケーション場面で、介護福祉職が行う自己開示の目的として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- ジョハリの窓(Johari Window)の「開放された部分(open area)」を狭くするために行う。
- 利用者との信頼関係を形成するために行う。
- 利用者が自分自身の情報を開示するために行う。
- 利用者との信頼関係を評価するために行う。
- 自己を深く分析し、客観的に理解するために行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は2です。
自己開示とは、自分のことをオープンにすることです。
自己開示をすることで、相手に自分のことを知ってもらえたり
相手も安心して自分のことを話しやすくなり
良好な人間関係や、信頼関係の構築につながります。
1→自分も相手も知っている(解放の窓)
自分だけが知っていて相手はまだ知らない(秘密の窓)
相手は知っているが、自分はまだ知らない(盲点の窓)
自分も相手もまだ知らない(未知の窓)
この4つの窓から成り立っており、自己開示のためには
解放の窓を広くすることが求められます。
3→お互いに自己開示することで、信頼関係を築いていくことが目的です。
4→評価するためではなく、利用者が安心し自己開示をすることで
良好な人間関係を構築するためです。
5→自己覚知のことです。
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02
正解は 2 です。
1. 誤り。「ジョハリの窓」とは、自己分析を行う際に用いる心理学モデルの一つです。自己の特性や自己理解において「4つの窓」に分類されます。「4つの窓」とは、「開放の窓」、「秘密の窓」、「盲点の窓」、「未知の窓」であり、設問にある「開放の窓」は他人からの目と自分の主観が一意している状態であり、開放の窓が大きくなることで、相手に対する親近感や信頼感が高まり、コミュニケーションが円滑化します。設問の「開放された部分を狭くする」という部分が誤りです。
2. 正答。自己開示を行うことで、相手に自分のことを知ってもらい、性格や考えを理解することで信頼関係を形成することができます。
3. 誤り。自己開示とは、自分のことをありのままに伝えることであって、利用者が自分自身のことを開示するという説明は逆となります。
4. 誤り。自己開示は信頼関係を築くために行うものであり、評価を行うためという設問は誤りです。
5. 誤り。自己開示は、自分に関する情報について、他者に言語を介して伝える行為です。設問の内容は自己覚知についての説明です。
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03
利用者とのコミュニケーションの場面においては、「何のためにそのコミュニケーションを行うのか」という目的意識をしっかり持つことが大切です。この問題ではその目的が問われています。
ジョハリの窓は、自分と他者の認識のずれを理解し自己分析を行うための心理学モデルです。開放部分は「自分も他者も知っている自己」に当たります。この部分が広い場合はより自己開示しており、コミュニケーションも円滑になります。なので「狭くするため」というこの選択肢は適切ではありません。
設問の通りです。自分自身のことを相手に話し、信頼関係を築くために行われます。ただし、初対面で深い自己開示を行うと、相手の負担になることがあるので、どのタイミングでどの程度から自己開示していくかの見極めは必要です。
自己開示とは介護福祉職側が自身のことを相手に話し、利用者との信頼関係を形成するために行う行為です。この選択肢は「利用者が〜行う」となっているため適切ではありません。
「評価する」という行為は、現在の状態や価値を見極めるという行為です。自己開示は信頼関係を形成するための行為なので、この選択肢は適切ではありません。
これは自己覚知の説明です。自身の価値観や感情の動き方などを客観的に理解するということです。自己開示を行う前に、自分がどういう価値観を持っているのかをしっかり把握しておく必要があります。
ジョハリの窓の4つの窓(開放部分・盲点部分・隠蔽部分・未知部分)はその意味も含めて覚えておくとよいでしょう。
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