介護福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
社会の理解 問15
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問題
介護福祉士国家試験 第34回(令和3年度) 社会の理解 問15 (訂正依頼・報告はこちら)
保健所に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 保健所の設置は、医療法によって定められている。
- 保健所は、全ての市町村に設置が義務づけられている。
- 保健所は、医療法人によって運営されている。
- 保健所の所長は、保健師でなければならない。
- 保健所は、結核(tuberculosis)などの感染症の予防や対策を行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は5です。
保健所は、地域住民の健康を支える
広域的・専門的・技術拠点と位置付けられています。
そのため、結核や感染症の予防や対策を行っています。
1→保健所の設置は、地域保健法によって定められています。
2→保健所は、都道府県・市または特別区に設置義務があります。
3→保健所は、市町村によって運営されています。
4→保健所の所長は、医師です。
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02
福祉サービス利用者には、複数の職種や機関が連携を取り合いサービスが提供されます(多職種連携)。組織間レベルでも地域連携が行われる中で、保健所の役割や機能が理解できているかが問われている問題です。
誤答です。保健所は地域保健法によって位置づけられた行政機関です。
誤答です。都道府県、政令指定都市、中核都市、その他法令で定める都市、または東京の特別区に設置が義務づけられています。
誤答です。保健所は行政機関です。
誤答です。保健所の所長は原則として医師でなければならないと定められています。
正答です。保健所の業務は、設問にある感染症の予防や対策の他に、難病や精神保健に関する相談、生活習慣病の集団検診や予防接種、妊婦や乳児に対する健診や指導など多岐にわたります。
類似する機関として市町村保健センターがあります。保健所がより広域的で専門的な健康課題に対応するのに対し、市町村保健センターは健康相談・保健指導・健康診査などの直接的なサービスを提供します。違いも含めて覚えておくとよいでしょう。
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03
正解は5です
保健所は、地域住民の健康を支える広域的・専門的・技術的拠点と位置づけられる施設です。
保健所の役割は以下の通りです。
【健康に関すること】
· 人口動態統計や地域保健に関わる統計の作成
· 医療・医療品相談
· 結核、新型インフルエンザなど感染症の予防対策
· エイズ・難病対策
【精神保健福祉に関すること】
· 統合失調症、うつ病などの神経疾患、ひきこもりやアルコール依存症など心の健康相談を電話・窓口で相談。相談内容により関係機関・医療機関などへの紹介
【生活衛生に関すること】
· 食品衛生、食中毒等の検査、環境衛生、水質調査に関する業務
· 食品関係施設の営業許可や調理師免許等
1. 誤り。保健所は地域保健法に基づき設置されています。医療法ではありません。
2. 誤り。都道府県、政令指定都市、中核市などに設置されており、全国で469カ所あります。すべての市町村に設置されているわけではありません。
3. 誤り。保健所は公的機関であり、医療法人ではありません。
4. 誤り。保健所の所長は医師と同等またはそれ以上に高い専門性を有する者に対して例外を認めるとされています。保健師でなければならないというのは誤りです。
5. 正答。上記にあるように、感染症の予防対策を行います。
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