介護福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
介護の基本 問24
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問題
介護福祉士国家試験 第34回(令和3年度) 介護の基本 問24 (訂正依頼・報告はこちら)
介護福祉士の職業倫理に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 介護が必要な人を対象にしているため、地域住民との連携は不要である。
- 全ての人々が質の高い介護を受けることができるように、後継者を育成する。
- 利用者のためによいと考えた介護を画一的に実践する。
- 利用者に関する情報は、業務以外では公表してよい。
- 利用者の価値観よりも、介護福祉士の価値観を優先する。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は2です。
日本介護福祉士会が定める「日本介護福祉士会倫理要項」に
全ての人々が将来にわたり安心して
質の高い介護を受ける権利を享受できるよう、
介護福祉士に関する教育水準の向上と後継者の育成に力を注ぎます。
と記述しています。
そのため2が正解です。
1→倫理要項の中で、
地域で生じる介護問題を解決するため、
積極的な態度で地域住民と接し、介護問題への深い理解が得られるよう
地域住民との連携は、非常に大切です。
3→利用者のニーズを受け止めて、最適なサービスを提供するため
利用者や、関係者と連携をはかり適切なサービスを行うことが大切です。
4→利用者のプライバシー保護の為、
業務上知り得た情報は、業務外であっても公表してはいけません。
5→利用者本位での支援が大切です。
そのため、利用者の自己決定を尊重し
自立に向けたサービスの提供を行います。
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02
介護福祉士に求められる職業倫理として、1995年(平成7年)に日本介護福祉士会倫理綱領が宣言されました。この問題は、その内容を理解できているかが問われています。
誤答です。地域福祉の推進のために、積極的に地域住民と接し、地域における介護問題の解決に努めることや介護力の強化に協力することが明記されています。
正答です。後継者の育成のために、介護福祉士に関する教育水準の向上と後継者の育成に力を注ぐことが明記されています。
誤答です。介護は利用者本位・自立支援の考え方において提供されます。介護福祉士はすべての人々の基本的人権を擁護し、その自己決定を最大限尊重し、自立に向けたサービスを提供していきます。
誤答です。倫理綱領のひとつにプライバシーの保護が挙げられます。職務上知り得た個人の情報は守らなければなりません。
誤答です。優先されるのは利用者の価値観です。介護福祉士は利用者ニーズの代弁者として、利用者の真のニーズを受け止め、それを代弁していくことも重要な役割であると確認した上で、考え、行動することが求められています。
日本介護福祉士会倫理綱領には他に、専門的サービスの提供、総合的サービスの提供と積極的な連携・協力が挙げられています。
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03
正答2
1. 誤り。介護福祉士は、地域において生じる介護問題を解決していくために、専門職として常に積極的な態度で住民と接し、介護問題に対する深い理解が得られるよう努めるとともに、その介護力の強化に協力していくことが求められます。
2. 正答。介護福祉士は、すべての人々が将来にわたり安心して質の高い介護を受ける権利を享受できるよう、介護福祉士に関する教育水準の向上と後継者の育成に力を注ぐことが求められます。
3. 誤り。画一的とは、何もかも一様にそろっていて個性や特性がないさまを示します。利用者の特性に合わせた介護を行うことが望ましいです。
4. 誤り。介護福祉士は、利用者のプライバシーを保護するため、職業上知り得た個人の情報を守る義務があります。
5. 誤り。介護福祉士はすべての人々の基本的人権を擁護し、一人ひとりの住民が心豊かな暮らしと老後が送れるよう利用者本位の立場から自己決定を最大限尊重し、自立に向けた介護福祉サービスを提供していくことが求められます。
利用者より、介護福祉士の価値観を優先することは、利用者本位の立場ではありません。
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