介護福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
コミュニケーション技術 問34

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問題

介護福祉士国家試験 第34回(令和3年度) コミュニケーション技術 問34 (訂正依頼・報告はこちら)

利用者の自宅で行うケアカンファレンス(care conference)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 検討する内容は、インフォーマルなサポートに限定する。
  • 介護福祉職の行った介護に対する批判を中心に進める。
  • 利用者本人の参加を促し、利用者の意向をケア方針に反映させる。
  • 意見が分かれたときは、多数決で決定する。
  • 対立を避けるために、他の専門職の意見には反論しない。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

利用者主体の考え方として、

利用者本人へカンファレンスの参加を促し、

利用者の意向をケア方針に反映させることが大切です。

1→インフォーマルサービスとは、

家族や友人、地域住民、ボランティアなど公的機関や専門職以外の支援をいいます。

インフォーマルケアも大切ですが、専門職や公的機関による

フォーマルサービスと連携した支援が大切です。

2→ケアカンファレンスは、介護福祉職を批判する場ではありません。

利用者とともに、利用者の意向を取り入れた

より優れた支援をするための会議です。

4→ケアカンファレンスは、利用者やその家族に対して

よりよいケアを提供し、多職種との相互理解を深めるためのものです。

多数決で方針を決定することは、利用者の立場に立ったケアにはつながりません。

5→他の介護福祉職や多職種者に対し、意見に耳を傾ける事は大切ですが

思ったことはしっかりと伝える事で、よりよいサービスの向上へとつながります。

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02

ケアカンファレンスとは、利用者の意向や希望を踏まえ、各関係者がより良いサービスの提供につなげていくための集まりの場です。この問題では、ケアカンファレンスの留意点や参加者の在り方について問われています。

選択肢1. 検討する内容は、インフォーマルなサポートに限定する。

誤答です。利用者への支援は、フォーマルサービスもインフォーマルサービスも含めて検討されます。

選択肢2. 介護福祉職の行った介護に対する批判を中心に進める。

誤答です。ケアカンファレンスは、否定や批判の場ではありません問題があれば解決方法を話し合い、より良いサービス提供を目指す場です。

選択肢3. 利用者本人の参加を促し、利用者の意向をケア方針に反映させる。

正答です。設問の通りです。利用者だけでなく家族へも参加を促し、ケアの方針や内容に反映させるのがよいでしょう。

選択肢4. 意見が分かれたときは、多数決で決定する。

誤答です。意見をまとめる時に最も大切なのは、利用者や家族の意向であり、それに対して適切なケアを提供することです。参加するメンバーの多数決で決めることではありません。

選択肢5. 対立を避けるために、他の専門職の意見には反論しない。

誤答です。ケアカンファレンスの目的はより良いサービスを提供することです。相手の立場や意見も尊重しながら、自分の意見も伝えること(アサーティブ・コミュニケーション)が大切です。

まとめ

ケアカンファレンスは、ケアプランや介護計画の作成や変更時に行われます。

・メンバーの役割(司会・書記など)を明確にし

・事前に資料を用意し、情報を共有

・全員が意見を言い合える環境を作り

・終了後は議事録を作成

することが求められます。

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03

正答3

ケアカンファレンスとは、より良い医療や介護サービスを提供することを目的に、医療・介護現場で実施される会議のことです。

1. 誤り。ケアカンファレンスは、現場で活躍する介護スタッフとサービス・施設管理者が主体となって実施されるケースが多々あり、インフォーマルな会議となることが多いです。

2. 誤り。ケアカンファレンスの実施目的は、利用者に関する情報の共有、他職種との相互理解、ケア品質の改善、介護スタッフの育成です。介護に対する批判を中心に進めるものではありません。

3. 正答。ケアカンファレンスの内容や状況によっては、利用者本人が参加することもあります。利用者の意向を反映させることが求められます。

4. 誤り。多数決ではなく、お互いの意見をすり合わせ、ケアの方向性を定めていきます。

5. 誤り。ケアカンファレンスでは、他の専門職の意見を聞きつつ、自分の意見も出すことが望ましいです。

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