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介護福祉士の過去問 第34回(令和3年度) 生活支援技術 問52

問題

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認知機能の低下による機能性尿失禁で、夜間、トイレではない場所で排尿してしまう利用者への対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
日中、足上げ運動をする。
   2 .
ズボンのゴムひもを緩いものに変える。
   3 .
膀胱訓練(ぼうこうくんれん)を行う。
   4 .
排泄(はいせつ)してしまう場所に入れないようにする。
   5 .
トイレの照明をつけて、ドアを開けておく。
( 介護福祉士国家試験 第34回(令和3年度) 生活支援技術 問52 )
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この過去問の解説 (3件)

20

正解は 5 です。

1.× 機能性尿失禁の原因には運動機能の低下も含まれますが、設問では「認知機能の低下」に対する対応が求められているためこの選択肢は適切ではありません。

2.× 設問からは下衣の上げ下げに困っている様子はうかがえないので、この選択肢は適切ではありません。

3.× 膀胱訓練とは尿意を我慢する訓練のことであり、この訓練が有効なのは切迫性尿失禁なのでこの選択肢は適切ではありません。

4.× 特定の場所を入れないようにしても、トイレの場所が分からなければ他のトイレではない場所で排尿してしまうことが続くと考えられるので、この選択肢は適切ではありません。

5.○ 「トイレの場所が分からない」のは「夜間」のみということは、「明るい日中はトイレの場所が分かる」ということが推測されるので、明かりをつけてトイレの場所を分かりやすくするこの選択肢が適切です。

機能性尿失禁…認知機能や運動機能の低下により、排泄行為が困難となり起こる尿失禁。対策としては排尿誘導やトイレの場所を分かりやするすることが有効。

切迫性尿失禁…脊髄の損傷や膀胱炎などの疾患により膀胱に尿をためておけず、急に尿意を感じ我慢できずに失禁してしまう。対策としては膀胱の収縮を抑える薬物療法や膀胱訓練が有効。

腹圧性尿失禁…加齢や出産の影響で骨盤底筋が緩くなることで、お腹に力が入った時に漏れてしまう。女性に多い。対策としては骨盤底筋訓練などが有効。

溢流性(いつりゅせい)尿失禁…脊髄の損傷や前立腺がんなどによる残尿が原因で気付かないうちに溢れるように漏れてしまう尿失禁。対策としては薬物療法や残尿を取り除く導尿法が有効。

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8

正解:5

1:×

→下肢筋力低下のために生じる機能性尿失禁に対しては有効です。

 しかし設問は認知症の方への対応を聞いていますので、誤りです。

2:×

→この設問は認知症によってトイレの場所が分からないという点が課題になっています。

 ズボンの上げ下げについては支障になっていないので、誤りです。 

3:×

→膀胱訓練は、膀胱に尿をためる能力の向上に有効です。

 しかしこの設問ではトイレの場所が分からないという点が課題になっているので、誤りです。

4:×

→この選択肢の対応をとると、今度は別の場所に排泄してしまうようになります。

 根本的な解決にはならないので、誤りです。

5:〇

→認知機能の低下により、トイレの場所が分からなくなっている状態です。

 そのため、トイレの場所がどこかを分かりやすくするように工夫することが大切です。

5

機能性尿失禁は、排尿するために必要な臓器に問題がないにもかかわらず、失禁してしまうことをいいます。この問題は、認知機能の低下による機能性尿失禁の対応を選択する問題ですから、認知機能の低下の利用者への対応で適切なものを選択します。

選択肢1. 日中、足上げ運動をする。

1:×

足上げ運動は、運動機能の強化を目的としています。

この設問は、認知機能の低下による機能性尿失禁の利用者への対応ですから誤りです。

選択肢2. ズボンのゴムひもを緩いものに変える。

2:×

ズボンのゴムひもを緩いものに変えることは、ズボンの上げ下げがスムーズにできないことによる運動機能の低下による機能性尿失禁の方への対応です。そのため、誤りです。

選択肢3. 膀胱訓練(ぼうこうくんれん)を行う。

3:×

膀胱訓練は、尿意を感じてからできるだけ我慢をし、排尿するまでの時間を延長させる訓練です。

膀胱の容量を増やすことを目的としており、切迫性尿失禁(急に尿意がきて、我慢できずに失禁してしまうこと)や腹圧性尿失禁(腹部に力が入った時に失禁してしまうこと)の治療方法です。

この設問の回答としては、誤りです。

選択肢4. 排泄(はいせつ)してしまう場所に入れないようにする。

4:×

特定の場所を選んで排泄しているわけではありません。

場所に入れなくしても、他の場所で排泄してしまうことが予想されます。

この設問の回答として、誤りです。

選択肢5. トイレの照明をつけて、ドアを開けておく。

5:〇

認知機能低下による機能性尿失禁では、トイレの場所がわからず失禁してしまうことがあります。

トイレの場所がわかるように、照明をつけたり、ドアを開けるなどの対応が適切です。

まとめ

機能性尿失禁には、身体・運動機能の低下による失禁と、認知機能低下による失禁があります。

身体・運動機能による機能性尿失禁には、足腰の運動やズボンの上げ下げなど排尿動作に対するトレーニングが有効です。

一方、認知機能低下による機能性尿失禁には、トイレの場所をわかりやすくするなど環境調整が有効です。

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