介護福祉士の過去問 第34回(令和3年度) 生活支援技術 問55
この過去問の解説 (3件)
正解:5
1:×
→なみ縫いは全ての基本となる縫い方です。
しつけや仮縫いに使用される方法ですが、縫い目が目立つため裾上げする際の縫い方としては適切ではありません。
2:×
→半返し縫いは縫い上がりの強度を求めるときに有効で、ニット素材に適しています。
ただし、裾上げの縫い方としては目立ってしまうため、誤りです。
3:×
→本返し縫いはミシンで縫ったときのような縫い方です。
強度が強いので、ポケットや肩紐などほつれを防ぎたい部分を縫う時に用いられます。
4:×
→コの字縫いは2枚の布を山折りにした部分を縫うことによって縫い目を目立たなくする方法です。
裾上げの縫い方としては用いることができません。
5:〇
→まつり縫いは表面の縫い目が目立たない縫い方です。
そのため、裾上げによく用いられています。
正解は 5 です。
1.× なみ縫いは最も基本的な縫い方です。3~4㎜の幅で表裏を等間隔で縫います。布同士を縫い合わせる時や、仮縫い・しつけ縫いをする時に用います。
2.× 半返し縫は一針進んで半針返す縫い方です。表は一直線の縫い目になり、裏はなみ縫いのように間隔の空いた縫い目になります。ニット生地などに適しており、丈夫さと伸縮性を併せ持つ縫い方です。
3.× 本返し縫は間隔を空けずに針目を一針ずつ返していく縫い方です。ミシンのような縫い目になり、丈夫に縫える縫い方です。ポケット口やほつれを防ぎたい箇所などに用いられます。
4.× コの字縫い(コの字とじ)は2枚の布を折り山で合わせ、表に縫い目が出ないように縫い合わせる縫い方です。縫い目を目立たせたくない時に用いられます。
5.○ まつり縫いは表布の織り糸を1~2本だけすくい、表に出る縫い目が目立たないように縫う縫い方です。ズボンやスカートの裾上げをする時や、裏地のある洋服の袖口の始末をする時などに用いられます。
この問題では、手縫いの方法と特徴を把握しておくことが重要です。
1:×
なみ縫いは一般的な縫い方で、裏と表で同じ針目で等間隔に縫う方法です。表から目立たない方法としては不適切です。
2:×
半返し縫いは、一針進んで半針返す縫う方法です。表からは一本の線がつながったように見えます。裏からは、なみ縫いのように間隔のあいた縫い目に見えます。表から見えるので回答として誤りです。
3:×
一針ずつ返しながら針目をあけずに縫う方法です。表からはミシンの針目のように見えます。表から見えるので誤りです。
4:×
返し口を縫い閉じるときに縫う方法です。カタカナのコの字のようになります。主に小物などを縫う時に用い、縫い目がほとんど見えません。
5:〇
表面から縫い目があまり見えない縫い方です。スカートやズボンの裾上げ、裏地のある洋服の袖口を縫うときに用います。
表から目立たないまつり縫いには、流しまつり縫いと、たてまつり縫いがあります。
流しまつり縫いは主にズボンやスカートの裾上げに用い、たてまつり縫いはアップリケなどを縫う時に用います。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。