介護福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
生活支援技術 問54
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問題
介護福祉士国家試験 第34回(令和3年度) 生活支援技術 問54 (訂正依頼・報告はこちら)
次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする衣類用漂白剤に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 全ての白物の漂白に使用できる。
- 色柄物の漂白に適している。
- 熱湯で薄めて用いる。
- 手指の消毒に適している。
- 衣類の除菌効果がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解:5
1:×
→次亜塩素酸ナトリウムは白系衣類の漂白に効果があります。
しかし、ポリエステルや絹などの素材に使用すると劣化を招きます。
また、ファスナーなど金属が使われている衣類に使用するとサビや変色の原因になります。
2:×
→次亜塩素酸ナトリウムを柄物衣類に使用すると、色落ちの原因となります。
柄物衣類の漂白には酸素系漂白剤が適しています。
3:×
→次亜塩素酸ナトリウムは熱に弱いので、誤りです。
60℃以上の温度で希釈すると分解されて効果がなくなってしまいます。
4:×
→次亜塩素酸ナトリウムを始めとした塩素系漂白剤は、強アルカリ性のため有害です。
直接皮膚に触れると肌荒れや皮膚障害の原因となるので、付着した場合は速やかに洗い流す必要があります。
使用する際は手袋などで皮膚を保護するようにしましょう。
5:〇
→次亜塩素酸ナトリウムを始めとした塩素系漂白剤は、強力な酸化効果によってウイルスを不活化させる効果があります。
そのため、新型コロナウイルスやノロウイルスの感染拡大予防目的で消毒剤として使用されます。
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02
正解は 5 です。
1.× 毛、絹、ナイロン、ポリウレタンなどの衣類に使用すると生地が劣化します。また、金属製のファスナーなどが付いた衣類にも使えません。
2.× 色柄物に使用すると、色落ちしてしまう恐れがあり適していません。
3.× 60℃以上の熱水は適していません。次亜塩素酸ナトリウムが分解され消毒の効果が低下してしまいます。
4.× 次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤は強いアルカリ性で皮膚を傷める恐れがあり、手指の消毒には適していません。手に付いた場合はすぐに水で洗い流しましょう。
5.○ 次亜塩素酸ナトリウムは塩素系漂白剤に含まれる成分です。ノロウイルスに感染した人の嘔吐(おうと)物で汚れた衣類を消毒する際に用いられます。
ノロウイルスが付着した衣類の消毒には0.02%(200ppm)の濃度の次亜塩素酸ナトリウムを含む溶液を用います。
酸性タイプの製品と一緒に使うと、有害な塩素ガスが発生し危険なため注意が必要です。
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03
この問題は、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする衣類漂白剤の用途や取り扱い上の注意点などについての知識が問われる問題です。
1:×
次亜塩素酸ナトリウムは漂白効果があり、白い衣類の漂白に適しています。しかし、アルカリ性であるため、毛や絹、ウールやナイロン、ポリウレタンを劣化させる可能性があります。またボタンやファスナーなどの金属が使われている衣類は、変色したり錆びることがありますので使用できません。
2:×
色柄物は色落ちする可能性があるため、使用に適していません。
3:×
次亜塩素酸ナトリウムは、60℃以上の熱湯で薄めると有効塩素の分解がすすむため、除菌効果が薄れる可能性があります。熱湯で薄めると除菌効果が薄れることがあります。
4:×
次亜塩素酸ナトリウムは、アルカリ性の薬剤であり、皮膚を溶かして傷めるため手指の消毒には適していません。また目に入ると失明する可能性があります。皮膚に付着した時は直ちに水で洗い流してください。
5:〇
次亜塩素酸ナトリウムは、コロナウイルスやノロウイルスの二次感染対策として、衣類だけでなくその他の汚染物の消毒にも用いられます。
次亜塩素酸ナトリウムは、ウイルス感染症の二次感染対策として、汚染物の消毒に用いられます。消毒の対象が、便や嘔吐物が付着したカーペットや床の場合、0.1%濃度の消毒液が用いられます。また、トイレの便座やドアノブ、衣類のつけ置きなどには、0.02%濃度の消毒液が用いられます。
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