介護福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
介護過程 問65
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問題
介護福祉士国家試験 第34回(令和3年度) 介護過程 問65 (訂正依頼・報告はこちら)
介護計画における介護内容に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 利用者の能力よりも介護の効率を重視して決める。
- 業務の都合に応じて介護できるように、時間の設定は省略する。
- 介護するときの注意点についても記載する。
- 利用者の意思よりも介護福祉職の考えを優先して決める。
- 介護福祉職だけが理解できる表現にする。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解:3
1:×
→介護計画において介護の内容を決めるときは、自立支援の観点から利用者自身の能力を活かした支援内容にします。介護の効率を優先したサービス内容では利用者の生活に対する希望や想いを叶えることはできません。
2:×
→介護計画は、チーム全体で同じ内容の支援を提供できるようにすることが目的の一つです。そのため、「いつ」「どこで」「だれが」「何を」「どのようにするのか」を明確に記載する必要があります。
3:〇
→介護計画に記載するのは、介護の方法だけではありません。摂取してはいけない食べ物や対応の際に気を付けることなどが一目で分かるように、安全な支援に必要となる情報を網羅的に記載します。
4:×
→本来の介護計画とは、利用者の生活に対する希望を叶えるための課題を整理し、解決するための方法を記載したものです。つまり、利用者の意思や想いが大前提になければなりません。介護福祉職の考えを優先して決めることは、本来の介護計画の趣旨に反します。
5:×
→介護計画は、言うなれば本人の生活を支える設計図です。専門用語や略語・事業所内で用いている独自の呼称などを使用せず、本人や家族など介護や医療の知識がない人でも理解できるような分かりやすさが必要です。
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02
正解は 3 です。
1.× 介護内容はケアを提供する介護福祉職側の効率を重視するのではなく、利用者の能力に適した内容であることが重視されます。かつ利用者にとって危険がない、経済状況に合っていることなども求められます。
2.× 介護はチームで行われるので、介護内容はケアの統一性を持たせるための内容である必要があります。また後日、介護内容を客観的に評価できるようにという観点からも「いつ・どこで・誰が・何を・どのように行うか」具体的に記載する必要があります。よって時間を設定することは大切です。
3.○ 設問の通りです。一人に対して複数のスタッフが関わります。ケアに統一性を持たせ、高い質を保つために、介護内容はより具体的に記載し、個別性を重視し個人に応じた注意点についても記載します。ただし、介護福祉職の業務範囲内の内容である必要があります。
4.× 介護内容は利用者の意思が優先されます。これからどのような生活を送りたいかという本人の意思に基づき、日常の困難を解決するだけでなく、生活の質を保ち、その生活が継続されていくことを念頭に置いた内容であることが求められます。
5.× 介護計画はその内容を利用者またはその家族に説明し、同意を得て署名をもらう必要があります。利用者本人はもとより、関わる人たち全員が理解できる表現である必要があります。
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03
介護計画の介護内容についての設問です。
利用者一人ひとりの尊厳を保ち、QOL(生活の質)の向上につなげることが大切です。
医療や介護に携わっていない人にも理解できるよう、具体的な表現を用います。
答:×
介護の効率よりも利用者一人ひとりの能力を重視して決定します。
答:×
ケアをするにあたりチーム全体で、共通の支援ができるように、
時間や回数など客観的な設定が必要です。
「いつ・どこで・だれが・どのように・何をおこなうか」を設定します。
答:〇
ケガや事故などがなく、チーム全体で共通のケアができるよう
介護するときの注意点の記載が必要です。
答:×
介護福祉職の考えよりも利用者の意思を優先します。
利用者にとって希望する生活ができるように、意思を尊重して決定します。
よって回答として不適切です。
答:×
介護計画は利用者本人や家族に説明をし、同意を得る必要があります。
介護職だけでなく、利用者にかかわるすべての人が理解できる表現にすることが適切です。
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