介護福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
発達と老化の理解 問70

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問題

介護福祉士国家試験 第34回(令和3年度) 発達と老化の理解 問70 (訂正依頼・報告はこちら)

乳幼児期の言語発達に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 生後6か月ごろに初語を発するようになる。
  • 1歳ごろに喃語(なんご)を発するようになる。
  • 1歳半ごろに語彙爆発が起きる。
  • 2歳半ごろに一語文を話すようになる。
  • 3歳ごろに二語文を話すようになる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です。

1.× 生後6か月ごろに発するようになるのは喃語です。「ま、ま、ま、」や「あーうー」など意味を持たない発声です。言葉を覚える前に発する、子音と母音が混ざり合ったような声のことを指します。

2.× 1歳ごろに発するようになるのは初語です。「まんま」「ぶーぶー」など意味のある言葉になっていきます。

3.○ 設問の通りです。語彙爆発とは新しい言葉をたくさん覚えてよくしゃべるようになることを指します。

4.× 一語文とは「わんわん」「ぱぱ」など意味のある単語のことで、1歳ごろから始まります。初語と同様の意味です。

5.× 二語文とは「ぶーぶー きた」「わんわん おいで」など二つの言葉を組み合わせた文章のことです。1歳半ごろから始まります。

生後1~2か月ごろから発する、舌を使わない「うー」「あー」などの発声をクーイングといいます。言語の発達はここから始まります。

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02

正解:3

1:×

→初語とは、初めて発する意味のある言葉のことを言います。初語は1歳前後にみられます。

2:×

→喃語とは、赤ちゃんが発する意味のない(意味を成さない)言葉のことを言います。喃語は生後6ヶ月前後からみられます。

3:〇

→設問の通りです。言語爆発とは生後1.5~2年ごろにみられる現象で、短期間のうちに言葉を覚えて急激に語彙が増える時期のことを言います。

4:×

→一語文とは「マンマ」「ブーブー」など特定の単語1つで意味を表現する言葉のことです。生後1~1.5歳頃からみられるようになります。

5:×

→二語文とは、「マンマ 食べる」「ブーブー 欲しい」など特定の単語を2つ組み合わせることで意味を表現する言葉のことです。生後1.5~2歳頃にみられるようになります。

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03

乳幼児期の言語発達についての問題です。

発達の段階は、以下のように整理するとよいでしょう。

0歳6か月~1歳ごろ:喃語

1歳~1歳6か月ごろ:一語文(初語・始語)

1歳6か月~2歳ごろ:語彙爆発、二語文

2歳~2歳6か月ごろ:三語文

2歳6か月~3歳ごろ:模倣(大人のまねをする)

3歳~4歳ごろ:複文構造、日常会話

4歳~5歳ごろ:五~六語文、短文の復唱

5歳~6歳ごろ:自分が経験したことや考えていることを話す(物語)

各選択肢をみていきましょう。

選択肢1. 生後6か月ごろに初語を発するようになる。

答:×

生後6か月ごろに発するのは喃語です。

初語は1歳~1歳6か月ごろに表出されます。

選択肢2. 1歳ごろに喃語(なんご)を発するようになる。

答:×

1歳ごろに発するのは、始語(初語)です。

選択肢3. 1歳半ごろに語彙爆発が起きる。

答:〇

1歳6か月ごろに、語彙数が目覚ましく増え「語彙爆発」と呼ばれます。

選択肢の通りです。

選択肢4. 2歳半ごろに一語文を話すようになる。

答:×

一語文は、1歳ごろに話すようになります。

2歳半ごろ三語文が表出されます。

選択肢5. 3歳ごろに二語文を話すようになる。

答:×

3歳ごろになると、大人の模倣をします。

二語文は、1歳6か月~2歳ごろに表出されます。

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