介護福祉士の過去問 第34回(令和3年度) 認知症の理解 問77
この過去問の解説 (3件)
正解は3です。
「ひもときシート」とは、本人の気持ちを中心に
課題解決に導くためのツールです。
そのため選択肢3が適切です。
1→「ひもときシート」では、
「評価的理解」→「分析的理解」→「共感的理解」の
3段階で構成されています。
そのため選択肢1は誤りです。
2→介護者側の視点から、利用者本人の立場に立ち
ケアを提供するのに役立てるツールとなります。
4→認知症ケアは「本人本位」が基本ですが
まずは、援助者自身が自分の気持ちに向き合うところから始まります。
5→共感的理解とは、「分析的理解」で得られた理解をもとに
本人の言動を理解し、共感することです。
本人の視点から課題解決への糸口を見つけて
焦点を定めていきます。
正解は 3 です。
1.× ひもときシートは評価的理解・分析的理解・共感的理解の3段階構造で構成されています。最初に評価的理解を行います。
2.× 介護者側中心の考え方から、事実と根拠に基づき本人の気持ちに沿ったケアを提供していくためのツールです。
3.○ 設問の通りです。
4.× 評価的理解では、まずは介護者側が感じている課題やその対応方法を評価します。自身の性格やものの見方から利用者の言動を「好き・嫌い・良い・悪い」などと判断してしまう自分の感情と向き合います。
5.× 8つの要因で言動を分析するのは分析的理解の段階です。「病気や薬の副作用による影響」「身体的苦痛からくる影響」「人との関りからくる影響」「環境的な影響」など8つの要因から課題の背景や原因を整理していきます。
共感的理解では分析的理解で得られた情報を基に、本人の言動や気持ちに共感を深めていきます。そして本人の視点から考えられる課題やその解決の糸口を探っていきます。
正解:3
1:×
→ひもときシートでは、はじめに「評価的理解」を行います。その後「分析的理解」「共感的理解」と整理します。
2:×
→ひもときシートは、認知症の人の言動を整理することによって評価・分析・共感するためのツールです。
3:〇
→記述の通りです。
4:×
→評価的理解では、支援者自身が感じている課題を支援者の視点で評価します。
5:×
→共感的理解では、分析的理解(8つの要因)で得られた結果を元に本人の視点から課題の解決方法を探ります。
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