介護福祉士の過去問 第34回(令和3年度) 認知症の理解 問78
この過去問の解説 (3件)
正解は4です。
うす暗く、周りが見えにくい環境では
不安や精神的ストレスを感じやすく
幻視が起こる事が多いので、部屋を明るくしたり
見間違うようなものは片付けることで、幻視が減る可能性があります。
1→現実かそうでないかの区別がつかないくらいに
はっきりと具体的な内容である場合が多いです。
否定せずに、話を合わせるなど柔軟な対応が大切です。
2→睡眠中は、幻視ではなく「レム睡眠」による
大声での寝言や奇声、怒る、怖がる、手足を動かすなどの
異常な行動がよく見られます。
また、このような睡眠中の症状は初期症状として起こることが多く、
中期以降では見られなくなる場合が多いです。
3→例えば「誰かいる」と言われた際は、「もう帰ったから大丈夫」と伝えたり
「虫がいる」と言われた際は、追い払うふりをしてみせ
本人と一緒に確認したり、近づいたりすると安心して治まることがほとんどです。
5→レビー小体型認知症では、抗精神病薬の服用により
症状が悪化し副作用があらわれる場合があるため、
あまり使用されることはなく、抗精神病薬を服用する場合には
細心の注意が必要です。
症状に合わせて「抗認知症薬」や「抗パーキンソン薬」などを服用します。
正解:4
1:×
→レビー小体型認知症の幻視の内容はハッキリしており、患者も明確に訴えることが多いです。
2:×
→レビー小体型認知症はしばしばレム睡眠障害を伴い、寝ているにもかかわらず暴れたり大声を出したりすることがあります。しかし寝ている時に幻視を訴えることはありません。
3:×
→レビー小体型認知症の幻視の場合、壁のシミや干されている服を見て「人がいる」など訴えます。しかし説明すると理解を得られる場合が多いです。
4:〇
→薄暗い部屋だと周囲のものがハッキリ見えないので幻視の原因になりがちです。部屋を明るくすることで周囲の状況をしっかり視認できる環境を作れば、幻視の訴えが減ることがあります。
5:×
→レビー小体型認知症で抗精神病薬による治療が行われることは少ないです。治療にはアルツハイマー型認知症にも用いられる「アリセプト」や「リバスチグミン」のような認知症治療薬が使用されます。
正解は 4 です。
1.× 現実的ではっきりとした幻視体験を繰り返します。否定せずに不安を解消してあげられるような関わりが大切です。
2.× 睡眠中は幻視ではなく、大声で寝言を言う、奇声を上げる、暴れるなどのレム睡眠行動異常症と呼ばれる行動が見られます。初期症状として起こることが多いです。
3.× 幻視の症状が現れた時は、介護者が近づいたり触ったりして何もないことを説明すると、幻視だと理解できることもあります。
4.○ 設問の通りです。幻視は暗い場所でよく起こります。部屋の明るさを統一し、影を作らないようにすると、幻視の発生頻度を減らす助けになります。
5.× 治療には物忘れや注意力の低下の進行を遅らせることを目的として、主に抗認知症薬が使用されます。
レビー小体型認知症の特徴として、他にはパーキンソン症状や症状の日内変動、抑うつ症状などが挙げられます。
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