介護福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
認知症の理解 問79
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問題
介護福祉士国家試験 第34回(令和3年度) 認知症の理解 問79 (訂正依頼・報告はこちら)
軽度認知障害(mild cognitive impairment)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 本人や家族から記憶低下の訴えがあることが多い。
- 診断された人の約半数がその後1年の間に認知症(dementia)になる。
- CDR(Clinical Dementia Rating)のスコアが2である。
- 日常生活能力が低下している。
- 治療には、主に抗認知症薬が用いられる。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は1です。
軽度認知障害とは、日常生活動作は自立しており
物忘れの自覚はあるが、記憶力の低下以外に
明らかな認知機能の低下が見られない状態のことを言います。
2→診断された人の10~15%がその後1年間の間に
認知症へと移行するとされています。
3→CDRとは、認知症の重症度を判定するための評価指標のひとつです。
CDRが0.5で軽度認知障害
1以降になると認知症として捉えることが多いです。
4→軽度認知障害とは、記憶力や注意力の低下が見られるが、
日常生活は自立していて支障をきたさない状態のことを言います。
5→現時点では、保険適用の薬物療法等はありません。
食事など生活習慣の見直し運動トレーニング、
脳の働きを活性化させるゲームや学習ドリルなど
認知機能トレーニングを行い、認知症への進行を
防いだり遅らせることが出来ることが分かってきています。
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02
正解は 1 です。
1.○ 設問の通りです。他にも注意力や気力の低下、実行機能障害などの訴えがみられます。
2.× その後1年の間に約1割が、5年後には約5割が認知症に進行するといわれています。一方で、適切な対応を行うことで5年後には約4割が正常なレベルにまで回復したという報告もあります。
3.× CDRとは臨床的認知症尺度のことで、認知症の重症度を評価するためのスケールです。軽度認知障害は0.5に分類されます。
4.× 日常生活動作は自立しています。そのため見過ごされることが多くあります。
5.× 抗認知症薬の効果はないとする研究が多く、健康的な生活を送ることや指先や脳を使う活動で改善を望むことができます。
【軽度認知障害の定義】
① 年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する。
② 本人または家族による物忘れの訴えがある。
③ 全般的な認知機能は正常範囲である。
④ 日常生活動作は自立している。
⑤ 認知症ではない。
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03
正解:1
1:〇
→軽度認知障害とは、本人や家族から記憶低下の訴えが多いが日常生活は問題なく送ることが出来ている状態のことを言います。
2:×
→軽度認知障害と診断された人のうち、認知症に移行すると言われている人の平均値は約10%です。
3:×
→CDRスコアとは、認知症の重症度を評価するための尺度のひとつです。0.5程度をMCI、1.0以上を認知症と評価することが多いです。
4:×
→軽度認知障害とは、本人や家族から記憶低下の訴えが多いが日常生活は問題なく送ることが出来ている状態のことを言います。
5:×
→例え軽度認知障害と診断された場合、投薬治療の前に改善対策として運動・食事・認知トレーニングなどの投薬以外の方法や高血圧などの持病の治療を指導されることが多いです。
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