介護福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
認知症の理解 問80
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問題
介護福祉士国家試験 第34回(令和3年度) 認知症の理解 問80 (訂正依頼・報告はこちら)
若年性認知症(dementia with early onset)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 75歳未満に発症する認知症(dementia)である。
- 高齢者の認知症(dementia)よりも進行は緩やかである。
- 早期発見・早期対応しやすい。
- 原因で最も多いのはレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)である。
- 不安や抑うつを伴うことが多い。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 5 です。
1.× 若年性認知症とは、65歳未満で発症した認知症のことを指します。その中でも初老期(40~65歳)と若年期(18~39歳)に分けられます。
2.× 高齢者の認知症と比べて進行が速いのが特徴です。
3.× 更年期障害やうつ病など他の疾患と判別しにくい、その年齢から認知症を疑わないなどの理由で早期発見・早期対応が遅れることが多くあります。
4.× 原因として最も多いのはアルツハイマー型認知症で約半数を占めます。以下は脳血管性認知症、前頭側頭型認知症と続きます。
5.○ 設問の通りです。記憶力や判断力が低下してくることへの焦燥感や葛藤で不安や抑うつを伴うことが多くあります
他にも、
・発症は男性に多い。
・他の原因として頭部外傷後遺症、レビー小体型認知症、アルコール性認知症などがある。
・社会的支援が不足している。
などの特徴が挙げられます。
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02
正解は5です。
年齢的にもまだ若く、仕事や子育てなど
現役世代での発症となる為、
不安や抑うつを伴うことが多いとされています。
1→65歳未満での認知症の総称を「若年性認知症」と言います。
正確には、18~39歳までに発症する「若年期認知症」
40~64歳に発症する「初老期認知症」の2つに区分されています。
また、「若年性認知症」という独立した病気ではありません。
2→「若年性認知症」の特徴のひとつに
「進行スピードの速さ」があげられています。
認知症は進行性のものですが、
例えば40歳代で発症すると、高齢者の2倍のスピードで
進行すると言われています。
3→「若年性認知症」の場合、現役世代での発症のため、
物忘れや理解力・判断力の低下、抑うつ症状が見られても
疲れや更年期障害といった別の疾患を疑われ、
早期発見が難しいと言われています。
4→「若年性認知症」の原因として、
アルツハイマー型が約半数を占めており
血管性認知症や前頭側頭型認知症と続きます。
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03
正解:5
1:×
→若年性認知症とは、18~39歳までに発症した若年期認知症と、40~64歳に発症した初老期認知症の総称です。若年性認知症という病気があるのではなく、65歳未満の方が認知症を発症した場合に若年性認知症と表現しています。
2:×
→高齢者と比べて認知症の進行が早い点が若年性認知症の特徴です。
3:×
→初期症状が性格変化や言葉が出にくくなるといった症状から始まる場合があり、精神疾患やストレスが原因による一時的な症状・更年期障害と混同されやすく、早期発見に繋がりにくい現状にあります。
4:×
→若年性認知症の原因は、アルツハイマー型認知症や前頭側頭型認知症・脳血管性認知症・アルコール性認知症が多い傾向にあります。
5:〇
→現役世代で発症するため、会社を辞めざるを得なくなることで社会的疎外感や経済的不安などから不安や抑うつを伴うことが多くなります。
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