介護福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
認知症の理解 問81

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問題

介護福祉士国家試験 第34回(令和3年度) 認知症の理解 問81 (訂正依頼・報告はこちら)

認知症(dementia)の行動・心理症状(BPSD)に対する抗精神病薬を用いた薬物療法でよくみられる副作用として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 歩幅が広くなる。
  • 誤嚥(ごえん)のリスクが高くなる。
  • 過剰に活動的になる。
  • 筋肉の緊張が緩む。
  • 怒りっぽくなる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 2 です。

抗精神病薬とは脳内のドーパミンやセロトニンの活動を押さえることで、幻覚や妄想・興奮を抑える、気持ちを和らげる、意欲の減退を改善するなどの効果が期待できます。

1.× 歩幅は小さくなり、前のめりになります。特に歩き出しが不安定になります。

2.○ 設問の通りです。嚥下機能の低下から誤嚥性肺炎の発症リスクが高まります。

3.× 鎮静効果が効き過ぎる場合があります。眠気ふらつきによる転倒にも注意が必要です。

4.× 抗精神病薬の副作用として、筋肉のこわばり振戦が起こることがあります。

5.× 鎮静効果の効き過ぎで無気力になったり、倦怠感を感じたりすることがあります。 

他にも、

・口の渇き

・便秘

・食欲低下

・起立性低血圧

などの副作用があります。

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02

正解は2です。

抗精神病薬の副作用として、眠気や口の渇きがあり

それに伴い誤嚥のリスクが高くなっているため

十分な配慮が必要です。

1→副作用として、歩幅が狭くなった

最初の一歩目がうまく歩けないため、歩く動作が不安定となり

転倒のリスクが大きくなります。

3→抗精神病薬の副作用である「日中の眠気」や「めまい」により

外出や日中の活動が億劫になるため、活動性は低下することがあります。

4→抗精神病薬の副作用として

顔や首などの筋肉が硬直したり、突っ張るなどの症状や

仮面のような表情になる症状が現れる場合があります。

5→過鎮静により日中の眠気や、身体のだるさなどにより

活動性が低下するため、無気力となる場合があります。

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03

正解:2

1:×

→行動・心理症状に対する向精神病薬を用いた際の副作用として、歩幅が狭くなり転倒リスクがあがることが挙げられます。

2:〇

→選択肢の通りです。誤嚥のリスクが高くなるため、水分摂取や食事の際は十分な配慮が必要になります。

3:×

→抗精神病薬の副作用として、日中の眠気やめまいなどがあります。これにより、活動性が低下する原因となります。

4:×

→抗精神病薬による運動機能系の副作用として、手や口の震えや筋肉のこわばりがあります。筋肉の緊張は高まります。

5:×

→抗精神病薬の副作用として、日中の眠気や無気力などの状態があり、活動性が低下します。ひどくなると言葉がけに反応しなくなる・発語がなくなるなどで意識レベルが低下する恐れもあります。

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