介護福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
認知症の理解 問86
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問題
介護福祉士国家試験 第34回(令和3年度) 認知症の理解 問86 (訂正依頼・報告はこちら)
認知症初期集中支援チームに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 自宅ではない場所で家族から生活の様子を聞く。
- チーム員には医師が含まれる。
- 初回の訪問時にアセスメント(assessment)は不要である。
- 介護福祉士は、認知症初期集中支援チーム員研修を受講しなくてもチームに参加できる。
- 認知症疾患医療センター受診後に、チームが対応方法を決定する。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解:2
1:×
→認知症初期集中支援チームが関わる際は、日ごろの様子が分かるように自宅を訪問して日常の家庭環境の中で聞き取りを行います。
2:〇
→認知症初期集中支援チームとは、複数の専門職が認知症が疑われる人や認知症の人及びその家族を訪問し、包括的・集中的に自立生活のサポートを行うチームです。専門職には医師を始めとして、保健師・看護師・作業療法士・社会福祉士・介護福祉士などの資格を持ち、実務経験を積んだ上で特定の研修と試験を受けた人で構成されます。
3:×
→集中的に支援するために、まずは初回訪問時にアセスメントを行って課題を整理したうえ、支援方針を決定します。
4:×
→介護福祉士が認知症初期集中支援チームに参加するためには、一定以上の実務経験に加えて認知症初期集中支援チーム員研修を修了する必要があります。
5:×
→まずは相談に応じて情報収集を実施し、複数名で本人及び家族の自宅を訪問してアセスメントを行った後、チーム内の会議において対応方針を検討したうえで家族への提案を行います。
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02
正解は 2 です。
認知症初期集中支援チームとは、ネットワークの中で認知症の疑いがある人を早期診断・早期発見するための体制整備の一つとして『新オレンジプラン(2015)』にて設置されました。
1.× 自宅に訪問し、本人およびその家族から生活の様子を聞きます。
2.○ 認知症サポート医と医療と介護の専門職(保健師・看護師・作業福祉士・社会福祉士・介護福祉士など)でチームが構成されています。
認知症サポート医とは、認知症の診断に習熟しており、かかりつけ医への助言や支援も行う地域医療体制の中核を担う医師のことです。
3.× 必要です。初回訪問時には事前に得られた情報を踏まえた上で、本人の健康や認知機能の状態だけでなく、家族関係や介護負担の有無、住環境・対人交流・経済状況などの状態を把握していきます。本人の全体像や真の希望を把握するためにとても大切です。
4.× 当該研修に参加し、チーム員としての知識や技術、また早期診断・早期対応に向けた支援体制を構築するための知識と技術を学びます。認知症ケアや在宅ケアの実務・相談業務などに3年以上携わった経験があるという参加条件があります。
5.× 初回訪問の後、チーム員会議が開催されケア方針が決定されます。その中で、認知症疾患医療センターなどでの検査や診察紹介が行われていきます。
認知症疾患医療センターとは、地域の認知症に関する医療提供体制の中核となる施設です。かかりつけ医や地域包括支援センターなどと連携しながら、専門的な鑑別診断や定期的なアセスメントなどを行います。
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03
正解は2です。
認知症初期集中支援チームは、専門医や保健師、看護師
作業療法士、社会福祉士、介護福祉士など
専門医や医療と介護の専門職で構成されるチームです。
そのため選択肢2が適切です。
1→認知症初期集中支援チームの聞き取りは、
訪問支援対象者の生活状況や認知症の状態、心身状態を確認するため自宅にて行います。
またその際に、家族からの状況確認と
今後の生活への意向や支援していくにあたり
キーパーソンの有無などの確認を行います。
3→初回訪問時にアセスメントを実施し、
訪問支援対象者の心身状況や生活状況に関する情報を収集します。
アセスメントの記載に関しては、訪問支援対象者の観察をしながら
自然な会話の流れから聞き取るように心がけることが大切です。
4→介護福祉士が、認知症初期集中支援チームに参加する場合、
認知症ケア実務経験3年以上または在宅ケア実務経験3年以上を有する者で
認知症初期集中支援チーム員研修を修了した者だけが参加できます。
5→自宅での聞き取りなどアセスメントを実施した後
チーム会議にて今後の対応方法をなどの検討、確認を行ってから
家族への提案を行います。
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