介護福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
障害の理解 問90

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問題

介護福祉士国家試験 第34回(令和3年度) 障害の理解 問90 (訂正依頼・報告はこちら)

筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)では出現しにくい症状として、適切なものを1つ選びなさい。
  • 四肢の運動障害
  • 構音障害
  • 嚥下障害(えんげしょうがい)
  • 感覚障害
  • 呼吸障害

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この過去問の解説 (3件)

01

正解:4

1:×

→筋萎縮性側索硬化症とは、筋肉を動かしながら運動を司る神経が機能を失う病気です。そのため、四肢の運動障害は全ての患者に共通して現れる症状です。

2:×

→筋萎縮性側索硬化症は筋肉を動かす神経が障害されるため、構音を司る筋肉にも影響が出ます。病状の進行とともに発語が困難になります。

3:×

→筋萎縮性側索硬化症では嚥下を司る筋肉にも影響を与えます。次第に嚥下障害が生じるため経口摂取が困難となり、経管栄養の導入を検討することとなります。

4:〇

→筋萎縮性側索硬化症は筋肉の動作が障害される病気です。神経に関する病気ですが、感覚に関する神経は障害されないため、感覚は保たれます。

5:×

→筋委縮性側索硬化症は呼吸を司る筋肉も障害するため、呼吸障害が生じます。進行とともに徐々に呼吸が困難となるため、最終的には気管切開して人工呼吸器を取り付けることを検討する必要が生じます。

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02

正解は 4 です。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)は難病の一つです。筋肉の運動をつかさどる神経が障害を受け、脳からの指令が伝わらなくなることで筋委縮が起こる進行性の病気です。

1.× 手や指など上肢の筋委縮から始まることが多く、やがて全身を動かすことが難しくなります。

2.× 顔や喉、舌の筋肉が萎縮していくことで構音障害が起こります。

3.× 2と同様に喉や舌の筋委縮の影響で嚥下障害が起こります。

4.○ 痛みやかゆみ・触覚などの感覚や意識は最後まで保たれます。他に視力・聴力、内臓機能も保たれる傾向にあります。

5.× 呼吸筋の低下により呼吸障害が起こり、人工呼吸器が必要になる場合もあります

全身の筋肉が萎縮していく病気ですが、目やまぶたを動かす筋肉や排泄に必要な筋肉には症状が出にくい傾向があります。

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03

正解は4です。

筋萎縮性側索硬化症は、筋肉を動かし

運動をつかさどる神経が障害を受ける難病です。

視力や聴力など体の感覚や、内臓機能に関しては

保たれるため、選択肢4が適切です。

1→筋萎縮性側索硬化症は、体を動かすために必要な筋肉が

徐々に痩せていき力が無くなってしまう病気です。

しかし、筋肉そのものの病気ではなく

それをつかさどる神経だけが障害を受けます。

2→筋萎縮性側索硬化症は、口や筋肉の低下により

呂律が回りにくくなり、発声が難しくなるなどの症状もあらわれます。

3→筋力の低下や呼吸不全により、摂食嚥下障害があらわれます。

病気の進行に応じて、経鼻経管栄養法や胃瘻造設法によって

栄養分、水分の確保を行います。

5→呼吸筋の低下により、呼吸障害もあらわれます。

症状の進行により、非侵襲的人工呼吸器

気管切開を行う人工呼吸器の導入の検討が必要となります。

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