介護福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
障害の理解 問92
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問題
介護福祉士国家試験 第34回(令和3年度) 障害の理解 問92 (訂正依頼・報告はこちら)
Gさんはパーキンソン病(Parkinson disease)と診断され、薬物療法が開始されている。立位で重心が傾き、歩行中に停止することや向きを変えることが困難である。
Gさんのこの症状を表現するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
Gさんのこの症状を表現するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 安静時振戦
- 筋固縮
- 無動
- 寡動
- 姿勢保持障害
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この過去問の解説 (3件)
01
正解:5
1:×
→安静時振戦とは、静かにしている時でも四肢が本人の意思に反して細かく震えるように動いてしまう状態のことをいいます。設問とは合致しないので誤りです。
2:×
→筋固縮とは、本人の意思に反して筋肉が緊張してしまい、身体を動かしづらくなる症状です。設問の内容とは合致しないので誤りです。
3:×
→無動とは、次第に動きが鈍く重くなり、素早く動くことが出来なくなるだけでなく同時に別々の動作をすることが難しくなる症状です。設問の内容とは合致しないので、誤りです。
4:×
→寡動とは、歩くときの歩幅が小さくなったり動作の開始が苦手となって最初の一歩が出にくくなる状態のことを言います。設問の内容とは合致しないので、誤りです。
5:〇
→姿勢保持障害とは、その名の通り重心が傾くことによって一つの姿勢をうまく保つことが出来ない状態のことを言います。設問の内容は姿勢保持障害に関する記述です。
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02
正解は 5 です。
パーキンソン病とは神経伝達物質の一つであるドーパミンが減少することで起こるとされる、ゆっくりと進行する難病です。
1.× 振戦とは、自分の意思とは関係なく起こる体のふるえのことです。これが安静時に起こるのが安静時振戦です。ふるえている手足を意図的に動かすとふるえが少なくなる傾向があります。
2.× 筋固縮とは、筋肉がこわばり体がスムーズに動かなくなることです。特に、顔の筋肉がこわばり表情が乏しくなることを仮面様顔貌といいます。パーキンソン病の特徴的な症状の一つです。
3.× 無動とは、しだいに動きがに鈍く、重くなっていくことです。素早い動きが困難になり、同時に複数の動作を行うことが難しくなります。
4.× 寡動とは、動きが小さく、ゆっくりになることです。自発的な動きが少なくなるのが無動で、動き自体が小さくなるのが寡動です。
5.○ 姿勢保持障害とは、体のバランスが取りにくくなることです。よってこの選択肢が適切です。設問に書かれた前かがみの姿勢や突進現象の他に、小刻み歩行・すくみ足などの症状があります。病状が進むにつれあらわれ転倒に注意が必要です。
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03
正解は5です。
姿勢保持障害とは、姿勢をまっすぐに保てず
立て直すことが出来なくなる、
歩行時に足が出て歩行動作が止められなくなります。
1→安静時振戦とは、安静時に本人の意思とは関係なく
手足が小刻みに震えてしまうことを言います。
また、パーキンソン病患者の6割以上にこの症状が見られ
睡眠時には症状が見られないという特徴があります。
2→筋固縮とは、手足が動かしにくく歩きにくい
顔の筋肉が緊張し、表情がこわばるなど
日常生活に支障をきたす症状です。
3→無動とは、動きが次第に鈍くなっていき
素早く動くことが困難となり、別々の動作が難しくなる症状です。
4→寡動とは、歩行時に一歩を踏み出せず、
小刻み歩行など動作が緩慢となったり
声が小さくなってしまうなどの症状が見られます。
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