介護福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
こころとからだのしくみ 問101
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問題
介護福祉士国家試験 第34回(令和3年度) こころとからだのしくみ 問101 (訂正依頼・報告はこちら)
骨に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 骨にはたんぱく質が含まれている。
- 骨のカルシウム(Ca)は老化に伴い増える。
- 骨は負荷がかかるほうが弱くなる。
- 骨は骨芽細胞によって壊される。
- 骨のカルシウム(Ca)はビタミンA(vitamin A)によって吸収が促進される。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 1 です。
1.○ 骨は約70%がリン酸カルシウムなどの無機質成分から、残りの約30%がたんぱく質からなるコラーゲンなどで構成されています。
2.× 骨のカルシウムは老化により減少します。骨は骨膜に包まれ、骨髄と骨室に区別されます。このうちカルシウムは骨室に多く含まれています。
3.× 骨は適度な負荷をかけることで強くなります。加齢に伴い骨密度(骨量)が減少し骨がもろくなることを骨粗鬆症といいます。散歩や体操などで骨に適度な負荷を掛けることは骨粗鬆症の予防になります。
4.× 骨は破骨細胞によって壊されます。骨は形成と破壊が同時に行われ常に再生されています。このうち骨の形成を担っているのが骨芽細胞で、過剰に作られた骨や古くなった骨の消化・吸収を行っているのが破骨細胞です。
5.× 骨のカルシウムはビタミンDによって吸収が促進されます。ビタミンDは腸でカルシウムの吸収を促進し、血液に入ったカルシウムを骨まで運ぶ働きがあります。
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02
正解は1です。
骨は、ほとんどがたんぱく質の繊維によって骨の形ができ
そこにカルシウムやリンが沈着することによって完成します。
2→加齢によって、女性ホルモンの分泌量が減少したり、
食事量の低下によって、カルシウムの摂取・吸収が不足します。
そのため、骨量が減少して骨折や骨粗鬆症が起こりやすくなります。
3→骨は運動により刺激を受けて、
血流がよくなることで骨芽細胞が活発化し
骨に負荷がかかることで、骨を強くする仕組みになっています。
また、低体重の人は骨に負荷がかかりにくく
骨粗鬆症につながりやすいと考えられています。
4→骨が破壊される原因となる細胞は「破骨細胞」です。
「骨芽細胞」は、カルシウムなどを沈着させて
骨を作る細胞です。
5→骨のカルシウムの吸収を促進するのは
ビタミンD・K・B群です。
そのため選択肢5は誤りです。
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03
正答 1
1. 正答。骨の組織の65%は無機質なミネラルで、主要なミネラルはカルシウムとリンです。残りの35%は有機質のタンパク質です。
2. 誤り。骨のカルシウムは加齢とともに減少していきます。適切な摂取量を維持していかないと、骨粗鬆症に至ってしまいます。
3. 誤り。骨は運動による負荷で、骨を作る骨芽細胞が活発に働きます。
4. 誤り。骨芽細胞は骨を形成する細胞です。破骨細胞により壊されます。
5. 誤り。骨のカルシウムは、ビタミンDによって吸収が促進されます。
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