介護福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
こころとからだのしくみ 問104
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問題
介護福祉士国家試験 第34回(令和3年度) こころとからだのしくみ 問104 (訂正依頼・報告はこちら)
コントロール不良の糖尿病(diabetes mellitus)で高血糖時にみられる症状として、適切なものを1つ選びなさい。
- 振戦
- 発汗
- 口渇
- 乏尿
- 動悸(どうき)
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 3 です。
糖尿病は1型と2型に分けられます。1型は自己免疫によって起こる病気です。2型は遺伝的な体質に加え、高糖質・高脂肪な食事の食べすぎ、運動不足、肥満などが原因となる病気で、生活習慣病の一つでもあります。
1.× 振戦ではなく手足のしびれや感覚の鈍化があります。これは末梢神経にダメージが与えられるためです。けがをしても気付きにくい、傷が治りにくいなどの症状もおきるので注意が必要です。
2.× 高血糖の状態が続くと、汗をかきにくくなります。これは自律神経の働きが低下することで汗腺の働きも低下するためです。汗をかきにくいことで皮膚が乾燥し、かゆみを伴うこともあります。
3.○ 高くなった血糖値を下げるために、体は糖を含んだ尿を大量に排出しようとします。そのため体内が脱水状態になり、口の渇きを感じます。
4.× 乏尿ではなく頻尿になります。3で解説したように口の渇きを感じることで水分を多く摂取することが原因です。他にも末梢神経の障害で排尿コントロールが困難になることも理由として挙げられます。
5.× 高血糖の状態が続くと、疲労感を感じやすくなります。これはエネルギー源となる糖を体が適切に使えていない状態になっているからです。糖尿病の方が動悸を感じる時は低血糖になっている時です。
糖尿病が悪化すると、糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症・糖尿病性神経障害などの合併症を起こすことがあります。これらは糖尿病三大合併症と呼ばれています。
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02
正解は3です。
糖尿病による高血糖では、高血糖状態を解消するために
体内の水分が多量に使われてしまうことで
脱水状態となり、口渇を感じます。
1→振戦は、低血糖状態のときに見られます。
そのため選択肢1は誤りです。
2→異常な量の発汗は、高血糖ではなく
糖尿病による神経障害により起きている可能性があります。
4→糖尿病による高血糖状態を改善するために、
体内の水分を多量に使用します。
その際に尿として排出するため、尿の量や回数が増えます。
5→動悸は低血糖状態のときに見られます。
そのため選択肢5は誤りです。
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03
正答3
高血糖時の症状としては、喉の渇き、多飲、頻尿・多尿、脱水、倦怠感、空腹感、集中力の低下などがあげられます。
1. 誤り。振戦は低血糖症状として見られます。
2. 誤り。発汗は低血糖症状として見られます。
3. 正答。上記のように、高血糖時に喉の渇き、口渇が見られます。
4. 誤り。高血糖の際は欠尿ではなく、頻尿・多尿といった症状が見られます。
5. 誤り。動悸は低血糖の際に見られやすい症状です。
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