介護福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
こころとからだのしくみ 問107
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問題
介護福祉士国家試験 第34回(令和3年度) こころとからだのしくみ 問107 (訂正依頼・報告はこちら)
Aさん(65歳、女性)は、最近、熟睡できないと訴えている。Aさんの日常生活は、毎日6時に起床し、午前中は家事を行い、14時から20分の昼寝をし、16時から30分の散歩をしている。食事は朝食7時、昼食12時、夕食18時にとり、朝食のときはコーヒーを1杯飲む。21時に好きな音楽を聞きながら、夜食を満腹になる程度に食べ、21時30分に就寝している。
Aさんの訴えに対して、日常生活で改善する必要があるものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
Aさんの訴えに対して、日常生活で改善する必要があるものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 朝食のコーヒー
- 昼寝
- 散歩
- 音楽を聞くこと
- 就寝前の夜食
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は5です。
就寝前に食事をとると、消化器官に負担がかかります。
そのため睡眠の質が低下する原因となるため
就寝前の夜食は改善が必要です。
1→朝食前や朝食時のコーヒーは
血糖値が上がりやすくなるとの報告がありますが、
適度に飲む分には、脳のパフォーマンスを高める効果があります。
2→12時~15時の間に15分~30分の睡眠をとることで
ストレスを低下させ、集中力の向上や
認知症の予防につながると言われています。
3→毎日散歩を行うことで、生活リズムが整い
脳への刺激にもなり、ストレスの発散など
メンタルの安定にもつながります。
また、体質が改善されるため睡眠の質が向上するといわれています。
4→好きな音楽を聞くことは、自律神経に作用し
リラクゼーション効果があるとされています。
就寝前の音楽は、テンポの激しい音楽ではなく
ゆっくりとリラックスできる曲を聞くことで
入眠を促し睡眠の質が向上します。
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02
正答5
1. 誤り。コーヒーには覚醒を促すカフェインが含まれていますが、効果は5〜7時間でゼロになると言われています。朝食のコーヒーであれば、夜間の睡眠には影響はないと考えられます。
2. 誤り。昼寝の時間も14時に20分程度であるので、夜間の入眠には影響はないと考えられます。
3. 誤り。入眠直前の運動は熟睡の妨げになります、ただ、Aさんは16時から30分程度の散歩であるため、入眠には影響はないと考えられます。
4. 誤り。入眠30分前のPCやスマホの利用はブルーライトの影響で熟睡を妨げる要因となりますが、音楽を聴くだけであれば熟睡への影響は少ないと考えられます。
5. 正答。就寝前に満腹になるまで夜食を食べています。満腹になると入眠中も消化活動が続くため、脳が興奮して睡眠の質を低下させてしまいます。
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03
正解は 5 です。
1.× コーヒーに含まれるカフェインは脳を覚醒させる作用があり、朝食時に飲むことで日中の脳の働きを活性化させることができます。夕方以降のコーヒーは眠りを浅くする原因になる可能性があるので避けた方がよいでしょう。
2.× 正午から午後3時くらいまでの間に15~30分程度の昼寝をすると、疲労感やストレスを軽減させさまざまな健康効果があるといわれています。それ以上の昼寝は体内リズムが崩れて夜間不眠の原因になるので避けた方がよいでしょう。
3.× 散歩などの習慣的な軽い運動は良質な睡眠の維持に効果的です。眠気は脳や体の温度が下がる時にやってきます。なので、夕方から夜(就寝時間の3時間くらい前)に軽い運動で一時的に体の温度を上げることは睡眠にとってさらに良い生活習慣となります。
4.× 就寝前に音楽を聴いてリラックスすることで、副交感神経が優位な状態になり睡眠を促してくれます。ジャズやクラシック、オルゴール音などのテンポが緩やかで優しい音楽がおすすめです。
5.○ 就寝前に食事をすると、食べ物を消化することを体は優先させるので眠りが浅くなってしまいます。消化には2~3時間かかるので、夕食は就寝時間の3時間前には済ませておきましょう。
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