介護福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
医療的ケア 問111

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問題

介護福祉士国家試験 第34回(令和3年度) 医療的ケア 問111 (訂正依頼・報告はこちら)

呼吸器官の換気とガス交換に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 換気とは、体外から二酸化炭素を取り込み、体外に酸素を排出する働きをいう。
  • 呼吸運動は、主として大胸筋によって行われる。
  • 1回に吸い込める空気の量は、年齢とともに増加する。
  • ガス交換は、肺胞内の空気と血液の間で行われる。
  • 筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)では、主にガス交換の働きが低下する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

ガス交換とは、肺胞と毛細血管で行う外呼吸

血液と組織細胞の間や細胞内での内呼吸のことをいいます。

そのため選択肢4が適切です。

1→換気とは、空気を吸ったり吐いたりすることをいいます。

体外から二酸化炭素を取り込み、体外に酸素を排出する働きはガス交換です。

そのため選択肢1は誤りです。

2→安静時の呼吸運動は、大半を横隔膜が担っています。

また、呼吸量が増加した際は外肋間筋や内肋間筋などの

呼吸筋も同時に働きます。

3→加齢に伴い、呼吸運動に必要な横隔膜などの筋肉の働きが低下し

1回に吸い込める空気の量は、減少していきます。

5→筋萎縮性側索硬化症とは、

手足やのど、舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉が

徐々にやせて力がなくなっていく病気です。

そのため換気の働きが低下します。

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02

正解は 4 です。

1.× 換気とは、体内へ酸素を取り込み、体外へ二酸化炭素を排出する働きのことをいいます。

2.× 呼吸運動は主に横隔膜によって行われます。横隔膜が縮んで下がることで空気が肺の中に入り、伸びて上がることで肺の中の空気が排出されます。

3.× 1回に吸い込める空気の量は、年齢とともに減少します。肺の収縮力低下や横隔膜の筋力低下などが原因となります。

4.○ ガス交換とは、肺胞で酸素が血中に取り込まれ、二酸化炭素が血中から肺胞へ移動する働きのことをいいます。

5.× 筋萎縮性側索硬化症(ALS)は原因不明の進行性の神経難病です。ALSでは換気の働きが低下します。運動を司る神経が変性することによって、全身の筋力や呼吸器に障害が起こるためです。一方、ガス交換の働きが低下してくる病気としては、慢性閉塞性肺疾患などが挙げられます。

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03

正答4

1. 誤り。換気とは、体外から酸素を取り込み、体外に二酸化炭素を排出する働きを言います。

2. 誤り。安静時の呼吸に関与する筋肉は、外肋間筋と横隔膜です。大胸筋は深呼吸や努力呼吸の際に働く呼吸補助筋の一つです。

3. 誤り。1回の呼吸で吸い込める量は、2500mLであり、年齢とともに低下していきます。

4. 正答。ガス交換は肺にある数百万個の肺胞とそれらを取り囲む毛細血管の間で行われます。吸い込まれた酸素は肺胞から毛細血管内へ移動し、二酸化炭素は毛細血管から肺胞内の空気中へ移動します。

5. 誤り。筋萎縮性側索硬化症では呼吸筋が弱まることで呼吸困難に陥り人工呼吸が必要になります。

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