介護福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
医療的ケア 問112
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問題
介護福祉士国家試験 第34回(令和3年度) 医療的ケア 問112 (訂正依頼・報告はこちら)
経管栄養で用いる半固形タイプの栄養剤の特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 経鼻経管栄養法に適している。
- 液状タイプと同じ粘稠度(ねんちゅうど)である。
- 食道への逆流を改善することが期待できる。
- 仰臥位(ぎょうがい)〈背臥位(はいがい)〉で注入する。
- 注入時間は、液状タイプより長い。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は3です。
液体タイプの栄養剤は、逆流しやすいことから
誤嚥や下痢、嘔吐、皮膚トラブルの原因となることがあります。
半固形タイプの栄養剤は、シェイクのように粘度があるため
胃に留まる時間が長くなって逆流しにくくなります。
1→半固形タイプの栄養剤は、主に胃ろうからの投与に使用されています。
2→液状タイプは、さらっとした液体で
半固形タイプはトロッとしていて十分な粘度があります。
4→液体タイプの栄養剤は、30度の仰臥位で注入した後に
1時間程度姿勢を保持することが推奨されていました。
しかし半固形タイプの栄養剤であれば、30度の仰臥位でも90度の座位でも可能で
また、注入後の安静や体位の制限などもありません。
5→注入時間は、5分~15分と液体タイプの栄養剤よりも
短い時間で投与が可能です。
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02
正解は 3 です。
1.× 半固形タイプは、胃ろうや腸ろうによる経管栄養に適しています。
2.× 半固形タイプは、液体タイプに比べ粘稠度(粘り気の度合)が高いのが特徴です。
3.○ その粘稠度の高さから、食道への逆流や胃ろう部からの漏れ防止、腸のぜん動運動や下痢の改善などを目的として用いられます。
4.× 経管栄養は、液状タイプの栄養剤を用いる場合は食道への逆流防止のために上半身を30〜45度起こして行います。しかし、半固形タイプは、咀嚼して飲み込んだ食べ物に近い粘稠度であるため、30〜90度まで起こすことができるのがメリットです。
5.× 注入時間は、短いのが特徴です。半固形タイプでは注入時間は5〜15分で、注入後の座位保持も基本的には必要ないので、褥瘡予防や時間を有効に活用できるなどのメリットがあります。(液体タイプは注入に1~2時間、注入後の座位保持が30分~1時間必要です)
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03
正答3
1. 誤り。経鼻経管栄養法には液体タイプの栄養剤が適しています。半固形タイプは主に胃ろうからの投与に使用されます。
2. 誤り。半固形タイプの栄養剤は液体タイプよりも粘度が高くなっています。
3. 正答。液体タイプの栄養剤は、胃に留まる時間が短く、逆流しやすいです。半固形タイプの栄養剤は、胃に留まる時間が長くなり逆流しにくくなります。
4. 誤り。液体タイプでは投与する際の姿勢は、上半身を30度から90度に起こして行います。半固形タイプでは、腹部を圧迫しない体位であれば、30度の仰臥位でも90度の座位でも構いません。
5. 誤り。半固形タイプの栄養剤は、液体タイプよりも濃度と粘度が高いため、短時間で投与することができます。
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