介護福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
医療的ケア 問113
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問題
介護福祉士国家試験 第34回(令和3年度) 医療的ケア 問113 (訂正依頼・報告はこちら)
経管栄養で、栄養剤の注入後に白湯を経管栄養チューブに注入する理由として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- チューブ内を消毒する。
- チューブ内の栄養剤を洗い流す。
- 水分を補給する。
- 胃内を温める。
- 栄養剤の濃度を調節する。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は2です。
注入した際にチューブ内に残った栄養剤の腐敗による
感染症を防ぐために、栄養剤注入後に白湯を注入する必要があります。
1→チューブ内の消毒は、経管栄養の使用後に
水を2、3度通し汚れを落としてから
0.0125%の次亜塩素酸ナトリウムにつけて行います。
3→必要な水分量を補うための水分補給は、
栄養剤を注入する前に行うことにより
栄養剤の逆流を防ぐことにもつながります。
4→胃内を温めるのは、白湯を注入し行うのではなく
栄養剤を人肌に温めて注入することで
下痢の誘発を防ぎます。
5→栄養剤の濃度は、使用する栄養剤で濃度がさまざまあり
患者に合った栄養剤を選択し使用します。
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02
正解は 2 です。
1.× 体内に留置している経管栄養チューブは定期的に交換することで清潔を保ちます。経鼻・胃ろう・腸ろうの方法によって、また、胃ろうでも胃内の固定版のタイプ(バルーン型かバンパー型か)によって交換頻度は異なります。
栄養点滴チューブは、洗浄後に0.0125〜0.02%の次亜塩素酸ナトリウム液に1時間以上浸し、流水ですすいだ後に乾燥させて清潔を保ちます。
2.○ 設問の通りです。30〜50mlの白湯を注入します。液体タイプでも半固形タイプでも同様に行います。チューブ内に栄養剤が残らないようにするためです。
3.× 水分補給の目的で白湯を注入する場合は、栄養剤の注入前に行います。栄養剤よりも白湯の方が胃からの排出が早いため、胃の内容量が適切に保たれ、食道への逆流が起こりにくくなります。また、先に白湯を注入することで、腸の働きを良くし消化を促す効果もあります。
4.× 温めるべきは胃ではなく栄養剤です。栄養剤は医師から指示された温度(常温や人肌程度の温度で指示されます)を確認して注入を行います。冷たい栄養剤の注入は下痢を誘発する可能性があるので避けなければなりません。
5.× 濃度調節が目的の場合は、注入前に栄養剤に白湯を混ぜ濃度を調節した後に注入を行います。濃度により下痢を誘発する場合があるので、介護福祉士が勝手に濃度を変更してはいけません。
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03
正答2
1. 誤り。白湯にチューブ内を消毒する効果はありません。
2. 正答。栄養剤注入後に白湯を入れることで、チューブ内の栄養剤を洗い流しチューブ内に残存した栄養剤の腐敗による感染を防ぐ効果があります。
3. 誤り。栄養剤投与前に白湯を投与することで、追加水分となります。栄養剤等後ではありません。
4. 誤り。胃内を温めるには白湯ではなく、栄養剤を温めます。
5. 誤り。栄養剤の濃度は栄養剤の種類によって調整を行います。白湯は濃度調整のために入れるのではありません。
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