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介護福祉士の過去問 第34回(令和3年度) 総合問題 問123

問題

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次の事例を読んで、問いに答えなさい。
〔事例〕
Fさん(50歳、女性、障害支援区分5)は、アテトーゼ型(athetosis)の脳性麻痺(のうせいまひ/cerebral palsy)による四肢・体幹機能障害がある。居宅介護を利用し、入浴の支援を受けながら母親(79歳)と暮らしていた。Fさんは障害基礎年金1級を受給していて、Fさん名義の貯蓄がある。金銭管理は母親が行っていた。
Fさんは、3年前に誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん/aspiration pneumonia)で入院したことがある。言語障害があり、慣れた人でないと言葉が聞き取りにくい。自宅では車いすに乗り、足で床を蹴って移動し、屋外は母親が車いすを押していた。Fさんは自宅内の移動以外の日常生活については、母親から全面的に介護を受けて生活していた。
最近、日中活動の場と短期入所(ショートステイ)の利用について、市の障害福祉課に相談するようになった。
ところが、母親が持病の心疾患(heart disease)で亡くなり、市の障害福祉課がFさんと当面の生活について検討することになった。
Fさんは1人で生活することは難しいと思い、施設入所を希望している。

Fさんの脳性麻痺(のうせいまひ/cerebral palsy)の特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
強い筋緊張から、四肢の突っ張りが強い。
   2 .
不随意運動が生じて、運動コントロールが困難になる。
   3 .
文字の読みの不正確さがあり、読んだ内容を理解しにくい。
   4 .
動作は緩慢で、表情が乏しくなる。
   5 .
着衣失行が生じる。
( 介護福祉士国家試験 第34回(令和3年度) 総合問題 問123 )
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この過去問の解説 (3件)

30

正解は2です。

アテトーゼ型脳性麻痺は、筋肉が不随意的にゆっくりと動き

運動コントロールが困難となります。

そのため選択肢2が適切です。

1→四肢の突っ張りが強くなるのは

痙直型脳性麻痺の特徴です。

3→アテトーゼ型脳性麻痺では、文字の内容への理解や

読みの不正確さなどの症状は見られません。

4→動作は緩慢で、表情が乏しくなる症状は

パーキンソン病でよく見られる症状です。

5→着衣失行は、高次機能障害や認知症

見られる症状です。

付箋メモを残すことが出来ます。
14

正解は 2 です。

脳性麻痺とは、受胎から新生児期(生後4週以内)の間までに発生した脳への損傷によって引き起こされる非進行性の障害です。

1.× これは脳性麻痺痙直型(けいちょくがた)の説明です。強い筋緊張から、動作がぎこちなくなり、筋肉のこわばりもみられます。関節の拘縮や変形をおこしやすいという特徴もあります。

2.○ これが脳性麻痺アテトーゼ型の説明です。筋肉の緊張が安定しないために、一定の姿勢を保つことが難しくなります。顔面の不随意運動により言語障害が起こることがあります。

3.× これは学習障害の説明です。アテトーゼ型は知的発達は正常を保つことが多いので、この選択肢は適切ではありません。

4.× これはパーキンソン病の説明です。ドーパミンが減少することによって起こる進行性の神経難病です。4大症状として、安静時振戦・筋固縮・無動(動作緩慢)・姿勢反射障害が挙げられます。表情が乏しくなることを仮面様顔貌(がんぼう)といいます。

5.× 着衣失行は認知症の中核症状として起こる症状です。失行とは、運動機能は損なわれていないのに目的を達成するための順序だてた行動を行えなくなることです。

脳性麻痺には他に

強直型…関節の動きが硬く全身の緊張が高いため動作が遅い。

失調型…姿勢保持や動くための筋活動の調整がうまくいかず歩行バランスが不完全。

混合型…さまざま病型の症状がまじっているもの。

などがあります。

6

正答2

脳性麻痺とは、出生前の脳の発育過程で生じた脳の奇形か、出生前、分娩中、出生直後に起きた脳損傷です。

アテトーゼ型脳性麻痺は、体をよじらせる不随意運動が生じます。脳性麻痺の小児の約20%にみられ、腕、脚、体幹の筋肉が不随意的にゆっくりと動きます。よじれるように動く場合や突然動く場合、断続的に動く場合などがあります。この動きは強い感情が起こると激しくなり、睡眠中には生じません。

1. 誤り。「強い筋緊張から、四肢の突っ張りが強い。」という症状は、痙直型脳性麻痺 の特徴です。

2. 正答。上記したように、「不随意運動が生じて、運動コントロールが困難になる。」という症状は、アテトーゼ型脳性麻痺の特徴です。

3. 誤り。「文字の読みの不正確さがあり、読んだ内容を理解しにくい。」という症状は、発達性ディスレクシアで起こり、学習障害に含まれます。

4. 誤り。「動作は緩慢で、表情が乏しくなる。」という症状は、パーキンソン病などで見られる特徴の一つです。

5. 誤り。「着衣失行が生じる。」という症状は、高次脳機能障害の一つで、運動麻痺がないにも関わらず衣服を正しく来る動作ができなくなります。脳の右半球頭頂葉に損傷が生じた場合に起こることが多く、脳血管障害や認知症などで起こります。

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