介護福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
人間関係とコミュニケーション 問1
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問題
介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 人間関係とコミュニケーション 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
ストレス対処行動の一つである問題焦点型コーピングに当てはまる行動として、適切なものを1つ選びなさい。
- 趣味の活動をして気分転換する。
- トラブルの原因に働きかけて解決しようとする。
- 運動して身体を動かしストレスを発散する。
- 好きな音楽を聴いてリラックスする。
- 「トラブルも良い経験だ」と自己の意味づけを変える。
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この過去問の解説 (3件)
01
ストレスコーピングとは、ストレスの基(ストレッサー)への対処方法を示す言葉です。ストレスコーピング理論はアメリカの心理学者ラルザスによって提唱されました。
ストレスコーピングは問題焦点、情動焦点、ストレス解消型という大きく3つの型に分けられます。
問題焦点コーピングは、ストレッサーそのものに働きかけ、それ自体を変化させて解決を図る方法です。
その他、情動焦点コーピングは、ストレッサーに対する考え方や感じ方を変えようとする方法。ストレス解消型コーピングは、ストレッサーを感じてしまった後に、ストレスを身体の外に追い出したり、発散させたりする方法のことです。
誤り。ストレッサーに対し趣味活動での気分転換を図るのは、ストレスを感じた後に行う対処方法であり、ストレス解消型コーピングとなります。
正答。トラブルの原因はストレッサーのことであり、それに直接働きかけているので問題焦点コーピングにあたります。
誤り。運動を通じてストレッサーを外に追い出しています。ストレス解消型コーピングに当たります。
誤り。ストレスを感じた後に好きなことで気分転換を図っています。そのため、ストレス解消型コーピングに当たると考えられます。
誤り。ストレッサーに対して、「良い経験」という別の形に捉え方を変化させています。情動焦点コーピングにあたります。
ストレスコーピングは、ストレスに対してどのような対処をしているかについて考えます。ストレスそのものを解消しようとする行動が問題焦点コーピングになります。
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02
ストレスコーピングとは、ストレスの基(ストレッサー)にうまく対処しようとすることを言います。
問題焦点型コーピングと情動焦点型コーピング、ストレス解消型コーピングに分けられます。
問題焦点型コーピングは、ストレスの基そのものに働きかけ、それ自体を変化させて解決を図ろうとすることを言います。
情動焦点型コーピングは、ストレスの基そのものに働きかけるのではなく、それに対する考え方や感じ方を変えようとすることです。
ストレス解消型コーピングとは、問題から離れたり、ストレスを体の外に追い出すなどして発散することです。気晴らし型とリラクゼーション型に分けられます。
以上を整理して、問題に取り組みましょう。
×:ストレス解消型コーピングのうち、気晴らし型の例です。
〇:原因に働きかけることは、問題焦点型コーピングの例です。
×:ストレス解消型コーピングの発散型の例です。
×:ストレス解消型コーピングのリラクゼーション型の例です。
×:トラブルの原因に働きかけるのではなく、自己の意味づけを変えようとすることは、
情動焦点型コーピングの例です。
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03
コーピングには『対応する』『切り抜ける』といった意味があります。ストレスコーピングには、問題焦点型・情動焦点型・ストレス解消型の3つのタイプがあります。この問題では、問題焦点型の内容を理解できているかが問われています。
誤答です。これはストレス解消型のコーピングです。
正答です。これが問題解消型のコーピングです。
誤答です。これはストレス解消型のコーピングです。
誤答です。これはストレス解消型のコーピングです。
誤答です。これは情動焦点型のコーピングです。
問題焦点型…ストレスの原因(ストレッサー)となった事柄や人物に直接働きかけてストレスの解決を目指す。
情動焦点型…ストレッサーにより起こった感情や考え方を変化させることでストレスの解消を目指す。
ストレス解消型…ストレッサーから離れることで、気分転換やリラックスしストレスの解消を目指す。
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