介護福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
こころとからだのしくみ 問3
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問題
介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) こころとからだのしくみ 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
立位姿勢を維持するための筋肉(抗重力筋)として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 上腕二頭筋
- 大胸筋
- 大腿四頭筋(だいたいしとうきん)
- 僧帽筋
- 三角筋
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この過去問の解説 (3件)
01
それぞれの筋肉が身体のどの位置にあるか、そして、どのような役割を果たしているかを理解できているかが問われています。
誤答です。上腕二頭筋は、その名の通り上腕部(肘から肩にかけての腕)に位置するいわゆる力こぶと呼ばれる部分の筋肉です。肘関節を屈曲させたり、前腕を回外させたりする働きがあります。
誤答です。大胸筋は、胸部の前面に位置する筋肉です。肩関節を水平内転・屈曲・内旋などさせる働きがあります。
正答です。大腿四頭筋は、大腿部の前面に位置する筋肉です。膝関節を伸展させる働きがあります。足を伸ばす時に働く筋肉であり、下半身の主な運動に関わっています。
誤答です。僧帽筋は、首や肩から上背部に位置するひし形の筋肉です。首や肩甲骨を多方向に動かす働きがあります。
誤答です。三角筋は、肩の表面に位置する筋肉です。上腕を外転・内旋・水平屈曲させる働きがあります。
筋肉には骨と骨をつなぐ関節を動かす役割があります。関節運動の種類として、
屈曲…曲げる 伸展…伸ばす
内転…体軸に近づける 外転…体軸から離す
内旋…身体の中心に向ける 外旋…身体の外側に向ける
回内…掌を下に向ける 回外…掌を上に向ける
という動きがあります。併せて覚えておくとよいでしょう。
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02
抗重力筋は重力に抗して姿勢を保つために働く筋肉です。
主な抗重力筋は、脊柱起立筋、腹直筋、腸腰筋、大臀筋、大腿四頭筋、下腿三頭筋、前脛骨筋です。
誤りです。上腕二頭筋は肘を肩から腕にかけて付いている筋肉で、主に肘を曲げるために働きます。抗重力筋には含まれません。
誤りです。大胸筋は胸に付いている筋肉で主に肩を動かすために働く筋肉です。抗重力筋には含まれません。
正解です。大腿四頭筋は太腿に付いている筋肉で、主に膝を曲げるために働く筋肉です。姿勢を保持するためにも働きます。
誤りです。僧帽筋は首から肩甲骨にかけて背中に付いている筋肉です。主に肩甲骨を動かすために働く筋肉です。抗重力筋には含まれません。
誤りです。三角筋は肩に付いている筋肉です。主に腕を持ち上げるために働く筋肉です。抗重力筋には含まれません。
抗重力筋は姿勢を保持するために働く筋肉ですので、主に背中や下肢にあります。
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03
抗重力筋とは、地球の重力に対して姿勢を保持するために働く筋肉のことです。
下腿、大腿、腹部、胸部、首の前後に張り巡らされ、互いに伸び縮みをしながらバランスを取っています。
×:上腕二頭筋は、肘を曲げた時に浮き上がる力こぶに当たる筋肉のことです。
肩、肘、前腕の運動に関わります。
抗重力筋ではありません。
×:大胸筋は、胸の表層部についていて、上部・中部・下部の3つの部位に分かれています。
大胸筋上部は、鎖骨の内側から、肩関節と肘関節をつなぐ上腕骨にかけて付いている筋肉です。
大胸筋中部は、胸骨・肋軟骨から上腕骨にかけて付いている筋肉です。
大胸筋下部は、腹直筋鞘前葉から前腕骨にかけて付いている筋肉です。
大胸筋は抗重力筋ではありません。
〇:大腿四頭筋は、下肢の筋肉のうち、大腿骨に繋がる筋肉である大腿筋のうち、大腿骨を挟んで四方に存在する筋肉の総称です。
大腿直筋、外側広筋、内側広筋、中間広筋が含まれます。
抗重力筋に含まれます。
×:僧帽筋は、背中の表面にあり首から肩や背中の上部にかけてつながっている筋肉のことです。
上部、中部、下部に分かれています。
抗重力筋ではありません。
×:三角筋は、肩を覆っている表層筋のことです。
前部、中部、後部に分けられています。
前部は鎖骨の外側端、中部は肩峰の外側部、後部は肩甲棘の下部から起こり、
上腕骨の外側の三角巾粗面に停止します。
抗重力筋ではありません。
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