介護福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
こころとからだのしくみ 問4
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問題
介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) こころとからだのしくみ 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
廃用症候群(disuse syndrome)で起こる可能性があるものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
- うつ状態
- 高血圧
- 関節炎
- 徘徊(はいかい)
- 下痢
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この過去問の解説 (3件)
01
廃用性症候群とは、過度な安静や活動量の低下によって身体的・精神的な機能が低下した状態のことです。廃用性症候群によってどのような症状が起こるか理解できているかが問われています。
正答です。人や社会との関わりが減ることで、気分が落ち込んだり、やる気が出なくなったりといったうつ状態になることがあります。精神的な機能の低下も廃用性症候群の症状のひとつです。
誤答です。高血圧の原因は、塩分過多・肥満・運動不足・ストレス・大量飲酒・喫煙などです。廃用性症候群の症状ではありません。廃用性症候群では起立性低血圧を起こすことがあります。
誤答です。関節炎の原因は、加齢・肥満・過度な運動などです。廃用性症候群の症状ではありません。廃用性症候群では関節拘縮が起こることがあります。
誤答です。徘徊は認知症の行動・心理症状(BPSD)としてみられるものです。廃用性症候群によって起こるものではありません。
誤答です。下痢の原因は、食中毒やウイルス感染・消化不良・食べ過ぎ飲み過ぎ・ストレスなどによって起こります。廃用性症候群の症状ではありません。
廃用性症候群の症状としては、うつ状態・起立性低血圧・関節拘縮の他に、筋委縮・骨粗鬆症・褥瘡・静脈血栓症・誤嚥性肺炎などが挙げられます。
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02
廃用症候群とは、過度に安静な状態にしたり、活動性が低下することで生じる
様々な身体症状のことを言います。
廃用症候群には、骨や筋の萎縮、関節の拘縮、心機能低下、起立性低血圧、
誤嚥性肺炎、血栓や塞栓、圧迫性末梢神経障害、逆流性食道炎、
尿路結石や尿路感染症、褥瘡などの身体症状のほかに、
うつ状態、せん妄、見当識障害など神経症状も見られます。
〇:活動が制限されたり過度に安静にすることで、
精神的におちこみ、うつ状態になることがあります。
×:廃用症候群では、活動が制限されることで血圧が低下することがあります。
選択肢は不適切です。
×:関節炎は、肥満や過度の運動による関節への負担が原因で起こります。
廃用症候群は、活動が制限されることが原因でおこる身体や精神の変化です。
選択肢は不適切です。
×:活動が制限されることが原因でおこる身体や精神の変化が廃用症候群ですから、
歩き回る徘徊は、選択肢として不適切です。
×:活動が制限されることでおこるのは便秘です。
選択肢は不適切です。
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03
廃用症候群は過度の安静などによって活動量が低下したことによって生じる様々な症状のことをいいます。
廃用症候群の症状は筋萎縮、関節拘縮、骨萎縮、心機能低下、起立性低血圧、誤嚥性肺炎、うつ状態、せん妄、見当識障害、圧迫性末梢神経障害、逆流性食道炎、尿路結石、尿路感染症、褥瘡といったものです。
正解です。うつ症状は精神的な落ち込みのことです。廃用症候群に含まれます。
誤りです。廃用症候群では急に立ち上がるとふらつく起立性低血圧が起こりやすくなります。高血圧症状は含まれません。
誤りです。関節炎は廃用症候群に含まれません。関節に現れる症状としては、関節の動きが悪くなる関節拘縮が起こります。
誤りです。徘徊は認知症で起こりやすい症状であり、廃用症候群には含まれません。
誤りです。下痢は廃用症候群には含まれません。
廃用症候群は治療が難しいため、予防が重要となります。
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