介護福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
こころとからだのしくみ 問5

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問題

介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) こころとからだのしくみ 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

褥瘡(じょくそう)の好発部位として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 側頭部
  • 頸部(けいぶ)
  • 腹部
  • 仙骨部
  • 足趾部(そくしぶ)

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この過去問の解説 (3件)

01

褥瘡は、骨が突出し、体圧が集中する部位に発生します。

仰臥位では、仙骨部や後頭部、踵骨部に発生しやすく、

側臥位では、腸骨稜部や大転子部、外果部に多く発生します。

選択肢1. 側頭部

×:頭で褥瘡が好発するのは、後頭部です。

選択肢は不適切です。

選択肢2. 頸部(けいぶ)

×:頸部は好発部位ではありません。

好発部位は、仙骨部や後頭部です。

選択肢3. 腹部

×:褥瘡は骨が突出している部位にできます。

腹部は選択肢として不適切です。

選択肢4. 仙骨部

〇:選択肢は適切です。

仰臥位での好発部位は、仙骨部、後頭部、踵骨部です。

選択肢5. 足趾部(そくしぶ)

×:足の好発部位は、仰臥位では踵骨部、側臥位では外果部です。

選択肢は不適切です。

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02

褥瘡とは、長時間による圧迫や、摩擦や皮膚の湿潤、低栄養などを原因とする、骨の突出部分に起きる血液循環障害のことで、皮膚が赤くなったり、進行すると壊死してしまうこともあります。

選択肢1. 側頭部

誤答です。頭部付近では、仰臥位の場合は後頭部が、側臥位の場合は側頭部ではなく耳介部が好発部位となります。

選択肢2. 頸部(けいぶ)

誤答です。頸部付近では、仰臥位の場合は肩甲骨部が、側臥位の場合は肩鎖関節部が好発部位となります。

選択肢3. 腹部

誤答です。褥瘡は骨が突出した部分にできやすいのが特徴ですが、長時間による腹臥位では乳房に褥瘡ができることもあります。

選択肢4. 仙骨部

正答です。仰臥位の場合、最も多くの割合で発生するのが仙骨部です。側臥位では大転子部も好発部位となります。

選択肢5. 足趾部(そくしぶ)

誤答です。足趾付近では、仰臥位の場合は踵骨部が、側臥位では足関節外果部(外くるぶしの丸い骨)が好発部位となります。

まとめ

褥瘡の予防策としては、定期的な体位交換清潔の保持・寝具への配慮(乾燥していてしわのないもの)・栄養状態の改善などが挙げられます。

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03

褥瘡は、寝たきりの状態や車椅子での生活をきっかけとし、皮膚の血流が滞ることで生じる皮膚の病変のことです。

褥瘡は圧迫を受けやすい部分に生じることが多く、皮膚の赤みや、悪化すると潰瘍や細菌感染を生じる場合があります。

発生しやすい部位は骨が突出した部分です。

仰臥位で寝た場合は、後頭部、肩甲骨部、肘、仙骨部、踵などで、側臥位に寝た場合は、耳介、大転子部、足の外踝部です。

選択肢1. 側頭部

誤りです。側臥位に寝た場合、体重がかかりやすのは耳介になります。好発部位は側頭部ではなく、耳介が正しいです。

選択肢2. 頸部(けいぶ)

誤りです。頸部は仰臥位でも側臥位でも圧迫されることが少ないため、好発部位にはなりません。

選択肢3. 腹部

誤りです。腹部は骨が突出しておらず、圧迫による褥瘡が生じにくい部分です。

選択肢4. 仙骨部

正解です。仰臥位になった場合、体重の40%以上が仙骨部にかかるため褥瘡の好発部位となります。

選択肢5. 足趾部(そくしぶ)

誤りです。足趾部には圧迫がかかりづらく、好発部位には含まれません。

まとめ

褥瘡の好発部分はケアを行う上でも欠かせない知識になります。しっかりと覚えておきましょう。

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