介護福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
こころとからだのしくみ 問6
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) こころとからだのしくみ 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、口臭の原因になりやすい状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 唾液の増加
- 義歯の装着
- 歯周病(periodontal disease)
- 顎関節症(temporomandibular joint disorder)
- 低栄養状態
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
口臭は、呼気の臭いで本人や周囲の人が不快に感じるものです。
不快な口臭のほとんどは、剥がれ落ちた粘膜のカスや唾液、食物のカスなどに含まれるタンパク質が分解・発酵される過程で生じるガスが原因となります。
誤りです。唾液には、口の中を洗い流す作用、細菌の増殖を抑える作用、口の中の粘膜を保護する作用があり、口臭予防に大切な働きをします。そのため、唾液の増加ではなく、減少が口臭の原因となります。
誤りです。義歯の装着自体が口臭の原因となるわけではありません。義歯の手入れが十分に行き届かないと口腔内が汚れ、口臭を発生する要因となります。義歯を毎日洗う、専用の専用剤を使用、定期的にメンテナンスを受けるといった方法で予防することが可能です。
正解です。歯周病は、歯と歯茎の間に繁殖する細菌に感染し、歯の周りに炎症が起こる病気です。歯磨きなどのちょっとした刺激で容易に出血してしまうことがあります。口内細菌により分解され、発生した物質が悪臭を放ち、口臭の原因となります。
誤りです。顎関節症は口臭の原因とは関係がありません。噛み合わせが悪いと歯周病のリスクが高くなり、顎関節症の要因にもなります。
誤りです。低栄養と口臭には因果関係はありません。
上記の原因以外に、ストレスやホルモンの変調も口臭の原因になることがあります。
参考になった数14
この解説の修正を提案する
02
口腔内を衛生的に保つことは高齢者が健康を維持する上でとても大切です。その中で、口臭は口腔内や身体のトラブルを知らせるサインとなることがあります。この問題では高齢者の口腔衛生に関するさまざまな知識があるかが問われています。
誤答です。高齢者は唾液が減少します。唾液には食物残渣を洗い流す自浄作用や抗菌作用があるため、唾液の減少が口臭の原因になることがあります。
誤答です。義歯の装着は口臭の直接的な原因とはなりません。しかし、義歯の洗浄を怠ると口臭の原因となることがあります。
正答です。歯周病とは、歯周病菌によって歯と歯茎の間に炎症が起きている状態のことをいいます。歯垢内で増えた歯周病菌が口臭の原因となります。
誤答です。顎関節症とは、顎(あご)を動かしたときに痛みがでたり、音がしたり、または口が開かなくなるなどの症状が起こることをいいます。口臭とは関係はありません。
誤答です。低栄養状態と口臭の因果関係はありません。唾液の99%以上は水分からできているので、脱水状態になると唾液が減少し口臭が強くなるということは起こりえます。
高齢者の口臭の原因としては、舌苔(舌の表面に付着する細菌が堆積した白い苔状のもの)や不十分な口腔ケア・消化器系の疾患などが挙げられます。
参考になった数6
この解説の修正を提案する
03
口臭の原因は、口腔内細菌が増殖し、糖を分解するときに、
揮発性硫化化合物が発生することによるものが多いといわれています。
高齢になると唾液の減少による口腔乾燥により、
口腔内細菌を流せなくなり口臭が強くなります。
また、虫歯や歯周病、内服による唾液の減少の影響も考えられます。
×:唾液の減少は口臭の原因ですが、増加は口腔内細菌を洗い流してくれます。
選択肢は不適切です。
×:義歯の装着が口臭の原因にはなりません。
不潔な義歯は、細菌の温床となりますので、適切なケアが必要です。
選択肢は不適切です。
〇:口臭の原因の一つとして、歯周病があげられます。
選択肢は適切です。
×:顎関節症は、顎がいたくなるため口を開けられなくなったり、
顎をうごかすと変な音がするなどの症状がでます。
口臭の原因ではありません。選択肢は不適切です。
×:低栄養状態は、食欲低下や食事が食べにくいなどの理由で、徐々に食事量が減ってしまい
身体を動かすために必要なエネルギーが欠乏し、健康な身体を維持できない状態です。
口臭の原因ではありません。選択肢は不適切です。
参考になった数5
この解説の修正を提案する
前の問題(問5)へ
第35回(令和4年度)問題一覧
次の問題(問7)へ