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介護福祉士の過去問 第35回(令和4年度) 発達と老化の理解 問1

問題

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今、発達の実験のために、図のようなテーブル(テーブル表面の左半分が格子柄、右半分が透明な板で床の格子柄が透けて見える)の左端に、Kさん(1歳1か月)を座らせた。テーブルの反対側には母親が立っている。Kさんは、格子柄と透明な板との境目でいったん動くのをやめて、怖がった表情で母親の顔を見た。母親が穏やかにほほ笑むと、Kさんは母親の方に近づいていった。
Kさんの行動を説明する用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。
問題文の画像
   1 .
自己中心性
   2 .
愛着理論
   3 .
向社会的行動
   4 .
社会的参照
   5 .
原始反射
( 介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 発達と老化の理解 問1 )
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この過去問の解説 (3件)

19

発達実験の事例問題です。

いったん動くのをやめて怖がったKさんが、母親が穏やかにほほ笑むと、

近づいていった行動について適切に表している用語を選択します。

各用語について、適切がどうか考えていきましょう。

選択肢1. 自己中心性

×:幼児は自分の立場からの見方や考え方、感じ方にとらわれる傾向が強く、

他の人が自分とは異なる見え方や考え方をしていることがよくわかりません。

これを自己中心性といいます。

選択肢は不適切です。

選択肢2. 愛着理論

×:ボウルビィ―(Bowlby)によって提唱された理論で、

「特定の対象との情緒的な結びつきを指し、乳幼児が母親との情緒的な相互作用を通して形成される、母親との確固たる絆である」とされています。

乳幼児がある特定の人、特に母親に接近を求め、その人と一緒にいると安心した感じもつことを愛着といいます。

選択肢3. 向社会的行動

×:他の個人や集団を助けようとしたり、他の人のために行う行動のことを向社会的行動といいます。

2歳ごろには、泣いている他の幼児に対して、物を渡したり、なぐさめたりする行動をとることをいいます。

選択肢4. 社会的参照

〇:社会的参照とは、自分だけで決められない事柄に対して、周りの反応をヒントに行動決定をする現象のことをいいます。

問題文で、いったん動くのをやめたKさんが怖がった表情で母親の顔を見て、その後で母親が穏やかにほほ笑むと、Kさんは母親の方に近づいていきました。

母親の反応をヒントに行動を決定したと考えられます。

選択肢は適切です。

選択肢5. 原始反射

×:原始反射とは、乳幼児が様々な刺激によって無意識的に反応する反射動作のことをいいます。

代表的なものは、把握反射です。

把握反射とは手足を刺激することで、無意識的に握る仕草を見せる反射動作をいいます。

付箋メモを残すことが出来ます。
8

設問の行動と子供の反応について該当するものを選択します。

選択肢1. 自己中心性

誤りです。自己中心性は、発達心理学者のピアジェが提唱した理論です。自分と他人を明確に区別できず、他者の視点を理解できないことを示します。

選択肢2. 愛着理論

誤りです。愛着理論とは、ボウルビィが提唱した理論です。愛着とは「特定の対象との情緒的な結びつきを指し、乳幼児が母親との情緒的な相互作用を通して形成される、母と確固たる絆である」としました。

選択肢3. 向社会的行動

誤りです。向社会的行動とは、何らの外的な報酬を期待することなく、自由意志から他者に恩恵を与える行動を与える行動です。寄付やボランティア活動を支える心性の一つとされます。

選択肢4. 社会的参照

正解です。社会的参照とは、自分だけで決められない事柄に対し、周りの反応をヒントに行動決定する現象です。設問にあるように、子供が母親の微笑む反応を見て行動を決めているため、これに該当します。

選択肢5. 原始反射

誤りです。原始反射とは、赤ちゃんがさまざまな刺激によって無意識的に反応する反射動作です。

8

小児の発達に関する問題です。老年期に至る前の人間の成長と発達についての知識があるかが問われています。

選択肢1. 自己中心性

誤答です。自己中心性とは、自分の視点からしかものごとを考えられず、相手の立場で想像することができないことをいいます。ピアジェの発達段階の前操作期にみられる小児の様子です。

選択肢2. 愛着理論

誤答です。愛着理論とは、乳幼児が養育者に対して、泣いて訴える・接触を求めて甘えるなどして、親密な関係を形成しようとする愛着行動に関する理論です。安定した愛着が形成されると小児期以降に安定した人間関係を形成することができるとされています。

選択肢3. 向社会的行動

誤答です。向社会的行動とは、自発的に他者や他の集団を助けようとしたり、相手のことを思った行動をしたりすることをいいます。2歳前後からこのような行動がみられるようになります。

選択肢4. 社会的参照

正答です。社会的参照とは、自分だけでは決められない事柄に対し、他者の表情や声などの反応をヒントに行動を決定することをいいます。生後9か月以降からこのような反応がみられます。

選択肢5. 原始反射

誤答です。原始反射とは、乳児に生まれつき備わっている無意識の反射行動のことをいいます。手にふれるとぎゅっと握り返す、足の裏が布団や床にふれると歩き出すように足を動かすなどの行動が原始反射です。

まとめ

ピアジェの発達段階

感覚運動期(0~2歳頃)・前操作期(2~7歳頃)・具体的操作期(7~11歳頃)・形式的操作期(11歳頃~)

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