介護福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
こころとからだのしくみ 問12
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問題
介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) こころとからだのしくみ 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
死が近づいているときの身体の変化として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 瞳孔の縮小
- 筋肉の硬直
- 発汗
- 結膜の充血
- 喘鳴(ぜんめい)
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この過去問の解説 (3件)
01
介護福祉士として、終末期のケアに立ち合うことがあります。家族や医療職と連携してケアできるよう、終末期における身体の変化も正しく理解しておく必要があります。
誤答です。瞳孔が縮小するのは、明るい所を見る時や近くの物を見る時です。死の三徴候のひとつに瞳孔散大(残りは呼吸停止・心拍停止)が挙げられます。死後は光を当てても瞳孔が収縮しなくなります。
誤答です。筋肉の硬直が起こるのは死後です。死が近づいている時は筋肉は弛緩します。これにより体位保持が困難になったり、下顎下垂が起こったりします。
誤答です。発汗は死が近づいている時の身体変化ではありません。死が近づいている時は循環機能が低下し、皮膚は蒼白になり体温は低下します。
誤答です。結膜が充血するのは、アレルギーや細菌感染などが原因です。死が近づいている時の身体変化ではありません。
正答です。気道内に分泌物が溜まり、呼吸によって振動することで喘鳴が生じます。死前喘鳴と呼ばれ、死亡の数日から数時間前に起こります。
死が近づいている時の身体変化としては、
・口唇や爪にチアノーゼがみられる
・背部や四肢がむくむ
・下顎呼吸、チェーンストークス呼吸がみられる
・不整脈
・尿量の変化、尿・便失禁
などが挙げられます。
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02
死が近づいているときの身体変化として、
睡眠時間が長くなる、不規則な呼吸や無呼吸、呼吸音が大きくなる、
手足が冷たくなる、血圧が下がる、口をパクパクさせるような呼吸変化(下顎呼吸)、
乏尿などがあります。
×:死の兆候の一つに瞳孔の散大がありますが、
死が近づいているときの変化として瞳孔の縮小はありません。
選択肢は不適切です。
×:死後、数時間で始まる筋肉が硬直する状態を事後硬直といいますが、
死が近づいているときの身体の変化ではありません。
選択肢は不適切です。
×:死の直前は体温が下がり冷たくなります。
選択肢は不適切です。
×:亡くなる前は、目の力が衰えると言われています。
結膜の充血ではありません。
選択肢は不適切です。
〇:喘鳴は呼吸をする時にヒューヒュー、ゼーゼーと音がすることです。
死の直前の喘鳴は、咽頭部で分泌物がゴロゴロと音がします。
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03
死期が近づいた時の典型的な身体的特徴は、意識が減退し、腕や脚が冷たくなって青みがかり、斑点ができたりします。また、呼吸が不規則になり、錯乱と眠気が生じることもあります。
誤りです。瞳孔は収縮ではなく、瞳孔の散大が死の3兆候に含まれます。
誤りです。筋肉の硬直は死期が迫った際ではなく、死後硬直として現れます。
誤りです。死期が近づくと代謝が落ち、発汗する様子は見られなくなります。
誤りです。死期と結膜の充血は因果関係がありません。
正解です。死期が近づくと、気管の分泌物や喉の筋肉の弛緩が原因で、呼吸音が大きくなります。この状態を死前喘鳴と呼ばれます。
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