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介護福祉士の過去問 第35回(令和4年度) 発達と老化の理解 問2

問題

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コールバーグ(Kohlberg, L.)による道徳性判断に関する次の記述のうち、最も高い発達の段階を示すものとして、適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
権威に服従する。
   2 .
罰を回避する。
   3 .
多数意見を重視して判断する。
   4 .
損得で判断する。
   5 .
人間の権利や平等性などの倫理に従って判断する。
( 介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 発達と老化の理解 問2 )
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この過去問の解説 (3件)

11

コールバーグはアメリカの心理学者です。人間の道徳性は段階的に発達していくという道徳性発達理論を提唱しました。道徳性の判断を3レベル6段階に分けて定義しています。

選択肢1. 権威に服従する。

誤答です。これは、段階1:罰と服従の段階を示す文章です。「先生がダメって(良いって)いってるから」などといった考えで道徳判断を行います。

選択肢2. 罰を回避する。

誤答です。これは、段階1:罰と服従の段階を示す文章です。「(お父さん・お母さんに)怒られるから」などといった考えで道徳判断を行います。

選択肢3. 多数意見を重視して判断する。

誤答です。これは、段階3:対人的同調・良い子の段階を示す文章です。「みんなだめだって(良いって)言ってるから」「○○して良い子だと思われたい」などといった考えで道徳判断を行います。

選択肢4. 損得で判断する。

誤答です。これは、段階2:報酬と取引の段階を示す文章です。「あなたが○○してくれる(してくれない)なら、私も○○してあげる(してあげない)」などといった考えで道徳判断を行います。

選択肢5. 人間の権利や平等性などの倫理に従って判断する。

正答です。これが、段階6: 普遍的な倫理原則の段階を示す文章です。人間の権利・良心・正義・平等などの倫理に従って道徳的判断を行います。

まとめ

道徳判断の発達段階

レベル1 前慣習的レベル  段階1:罰と服従の段階

             段階2:報酬と取引の段階

レベル2 慣習的レベル   段階3:対人的同調・良い子の段階

              段階4:法と秩序の段階

レベル3 脱慣習的レベル  段階5:社会契約と個人の権利の段階

段階6:普遍的な倫理原則の段階

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6

コールバーグの道徳性判断では、年齢による認知発達に応じ、必要な社会的経験をすることによって、必要な価値観や知識を身につけていくことで道徳的判断が発達するという考え方です。

コールバーグの理論では、道徳性の判断は3水準6段階に分けられています。

水準1:前習慣的水準

 段階1 罰と服従志向 

      → 罰を回避し、権威に服従する

段階2 道具主義的相対主義者志向 

      → 取引や有効性の観点から判断する

水準2:習慣的水準

 段階3 対人関係の調和あるいは「良い子」の志向

      → 多数意見や承認されることを重視した判断をする

 段階4 「法と秩序」志向 

      → 規則や社会的秩序を守ることを重視する

水準3:脱習慣的水準

 段階5 社会契約的遵法主義志向 

      → 個人の権利や社会全体の価値に従って合意することを重視する

 段階6 普遍的な倫理的な原理志向 

      → 人間の権利や平等性などの理論に従って判断する

選択肢1. 権威に服従する。

誤りです。権威に服従するのは段階1です。

選択肢2. 罰を回避する。

誤りです。罰を回避するのは段階1です。

選択肢3. 多数意見を重視して判断する。

誤りです。多数意見を重視して判断するのは、段階3です。

選択肢4. 損得で判断する。

誤りです。損得で判断するのは、段階2に該当します。

選択肢5. 人間の権利や平等性などの倫理に従って判断する。

正解です。人間の権利や平等性などの倫理に従って判断するのは段階6であり、最も高い発達段階に該当します。

4

コールバーグは、10歳から16歳の少年58名を対象に20年間研究を行い、年齢と共に道徳性がどう変化していくかについて観察をしました。

その結果、3つの水準の道徳的推論と6段階の道徳発達があると導き出しました。

3つの水準1.前習慣的レベル 2.習慣的レベル 3.脱習慣的レベル があります。

またそれぞれに2つの段階があり、

1.前習慣的レベルは、①罪と服従の段階 ②報酬と取引の段階

2.習慣的レベルは、③対人的同調(よい子の段階)④法と秩序の段階

3.脱習慣的レベルは、⑤社会契約と個人の権利段階 ⑥普遍的倫理原理の段階

にそれぞれ分けられています。

①~⑥が前述の6段階の道徳発達です。

選択肢1. 権威に服従する。

×:解説の①罪と服従の段階に該当します。

罪を避けるために、力のある者に服従し規則に従う段階です。

例)親に叱られるからその行為をしない。または褒められるからその行為をする。

選択肢2. 罰を回避する。

×:解説の①罪と服従の段階に該当します。

選択肢3. 多数意見を重視して判断する。

×:解説の④法と秩序の段階に該当します。

選択肢4. 損得で判断する。

×:解説の②報酬と取引の段階に該当します。正しさの基準は自分への利益や他者と自己相互の利益を満たすものという段階です。

選択肢5. 人間の権利や平等性などの倫理に従って判断する。

〇:解説の⑥普遍的倫理原理の段階に該当します。万人を尊重するようになり、人間の権利や平等性などの倫理に従って判断する段階です。

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